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平成28年度電気事故情報(月更新)

中部近畿産業保安監督部近畿支部
電力安全課 技術係

最終更新日:平成30年6月29日

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
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  発生年月 事故
種別
概要 原因 再発防止対策
1 H28.4 波及事故 6.6kV受電用ケーブル(1993年製)が自然劣化により地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:477kW 供給支障時間:54分
保守不備(自然劣化) ・自家用電気工作物廃止し、低圧受電へ切替。
2 H28.4 発電支障事故 火力発電設備のガスタービン排気部において、 複数ある排気ガス温度監視装置の1台で温度上昇確認されたことから、手動停止した。 停止後、点検により、複数台ある燃焼器のうち1台の一部焼損を認めた。原因は、ガスタービン空気圧縮機組立時にシール材として使用した油が圧縮機車室内部にはみ出し残留したものが、運転開始後剥離し、燃焼器に流入し異常燃焼したことによる。 保守不備(保守不完全) 当該燃焼器の取替。
・シール材の油の塗布量の管理。
・異常燃焼を検知した場合、負荷遮断し設備の損傷拡大を防止する条件の追加。
3 H28.4 波及事故 6.6kV受電用ケーブル(1990年製)が自然劣化により地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:640kW 供給支障時間:1時間28分
保守不備(自然劣化) ・受電用高圧ケーブルの取替。
・PASを設置。
4 H28.4 波及事故 当事業場から依頼をされた業者により、キュービクル外面にデマンド検出器を設置する工事を実施した。検出器の出力ケーブルが収納された合成樹脂可とう管(PF管)をネジでキュービクル外面に固定しようと穴を開けた際に、誤ってキュービクル内の高圧ケーブル(保護ゴムシート含む)までネジを打ち込んでしまい地絡(A相)。高圧引込ケーブルは直引込であり地絡保護範囲外であったため、波及事故となった。
供給支障電力:1,721kW 供給支障時間:49分
故意・過失(作業者の過失) ・電気に関わらず、工事が伴う際は、工事業者、電気主任技術者を交えた関係者と打ち合わせた後に着工。
・工事中、主任技術者の立会い監督を実施。
・PASの設置を検討。
5 H28.4 破損事故 風力発電設備のうち1台について運転中に異音を確認したため、地上から確認したところ、ブレード先端部の口開きを確認。地上部分に飛散物は確認されていない。事故当日は、暴風警報発令中であり、ロータ下端部の風速がナセル部の風速を大きく超える特異な事象が発生したことで、ブレード先端とタワーの一部が接触したことが原因と考えられる。 自然現象(風雨)
・当該機について、翼の交換工事を実施。
・暴風警報が発令される場合、発電所内の風車の運転を停止。
6 H28.4 波及事故 6.6kV受電用ケーブル(1978年製)が地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。(当該ケーブルへ送電する電力会社の柱上開閉器にてカラスの営巣により短絡。その影響により、受電用ケーブルが絶縁破壊し、再閉路時に地絡が発生。)
供給支障電力:800kW 供給支障時間:39分
保守不備(保守不完全) ・受電用高圧ケーブルの取替え。
・その他高圧機器についても取替えを検討し、更新。
7 H28.5 破損事故 77kV変電所間の電線路(77kV、CVTケーブル、400sq、地中管路式)が一線地絡。選択遮断継電器が動作。絶縁抵抗測定を実施すると1相の絶縁破壊が確認された。原因は製作時から存在した内部欠陥部により発生した水トリーの成長が通常の水トリー成長より早かったことによる絶縁破壊と推定。 設備不備(製作不完全) ・当該ケーブル及び同一ルートにある他のケーブルを遮水層付きケーブルへの引替え。
8 H28.5 波及事故 受電用高圧引込みケーブル(1992年製)が絶縁不良で地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:681kW 供給支障時間:58分
保守不備(自然劣化) ・受電用高圧引込みケーブル含む高圧機器一式取替予定。
9 H28.5 波及事故 受電用高圧引込みケーブル(2010年製)が地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。ケーブルを確認したところ、ケーブル終端接続部で、屋外の使用で日射の影響と考えられるケーブルシースのシュリンクバックの発生があり、これに伴い、アースシース(銅テープ)も移動し、絶縁体が露出したため、絶縁破壊し地絡となった。
供給支障電力:561kW 供給支障時間:51分
保守不備(自然劣化) ・受電用高圧引込みケーブル取替。
・シースずれ止め用熱収縮チューブ採用により、シュリンクバックの防止。
10 H28.6 波及事故 自家用変電所内で受電用断路器の修繕工事完了後、機能確認時に断路器操作機構のみ単独で動作させるための手順を行わずに、単独で動作できる状態であると思いこみ、断路器及び遮断器の投入操作し、そのとおり投入された。電力会社変電所では自家用側の当該作業のため作業接地線を取り付けており、作業接地線を介して地絡が発生、電力会社変電所内の遮断器がトリップ波及事故となった。
供給支障電力:40,000kW 供給支障時間:1時間7分
故意・過失(作業者の過失) ・作業に必要な環境を作る手順を明確にした一元化された手順書への改善。そのための手順書作成ルールの改正。
・保安教育の実施。
11 H28.6 波及事故 通気口よりキュービクル内にへびが侵入し、LBS一次側充電部に接触し短絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:933kW 供給支障時間:80分
他物接触(鳥獣接触) ・へびが進入したと考えられるキュービクル通気口にメッシュ網を施工し、小動物進入対策を実施。
・LBSの相間バリアの設置。
・PASの設置を検討。
12 H28.6 波及事故 キュービクル内にヘビが侵入し、受電用LBS一次側充電部に接触し地絡。地絡継電器によりLBSは動作したが、出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:2,657kW 供給支障時間:1時間53分
他物接触(鳥獣接触) ・へびのキュービクルへの進入防止対策としてキュービクル下部の隙間に網取り付け。
・キュービクル本体と扉の間の隙間にゴム製平板貼り付け。
13 H28.6 波及事故 電力会社より委託を受けた作業員が電力会社取引用計器の取替作業中、誤って2次側端子を短絡させ、VCTが絶縁破壊したことにより、地絡方向継電器が動作。PASが開放したが、作業員は主任技術者への連絡を行わず、また原因究明せずにPAS投入を2〜3回繰り返したため波及事故となった。
供給支障電力:1,031kW 供給支障時間:1時間14分
故意・過失(公衆の故意・過失) ・電力所有のVCTの取替。
・電力会社による防止対策の作成。
 ・電力会社から電力協力会社への再発防止対策として、@検電の確実な実施、A設置者の設備を操作しないこと、B異常発生時には、作業を中止して事務所に連絡することを再度周知徹底。
 ・電力会社から停電発生元協力会社に対し、上記再発防止対策に加え、@高圧計量器取替え手順の再教育と模擬設備での反復訓練、Aトラブル発生時の対処方法についての教育・研修の実施を教育・指導。
14 H28.6 破損事故 太陽電池発電所において、PCS(逆変換装置)の異常を知らせる警報が発報し、当該PCSが停止。PCS内部を調査したところインバータユニットV相の不具合(絶縁劣化)を確認した。現在は当該インバータユニットを交換して運転再開済。インバータユニットの構成部品である制御用素子(IGBT)の個体不良により、偶発的に発生したものと推定されるが、原因は特定できなかった。 不明 ・構内の巡視点検等を確実に実施。
15 H28.6 破損事故 木材チップ燃料の火力発電所のボイラー汽水胴レベル低警報発報。手動制御によりレベル改善を試みるも改善に至らず、手動によりボイラーの緊急停止。点検したところ、蒸発管1本の噴破、噴破配管周辺の耐火材の脱落、燃焼後の未燃燃料を炉内へ戻すコンベア内に砂・灰が多くあったことを確認。
アッシュエロージョンによる水管減肉。エロージョン発生は燃焼ガスの流れの変動又は流速が原因であると同時にマルチサイクロンにて集灰したものを未燃分があるとして、炉内へ戻しているが、ここに燃料に付着したと思われる砂が混在しており砂が循環してのエロージョンであると考えられる。
保守不備(保守不完全) ・当該管及び近傍の必要最小肉厚以下の管を新品管へ取替え。
・新品管へ変更が困難な場所について、プラグの打設。
・摩耗の見受けられる水管へのプロテクター設置。
・耐火物の一部を撤去し、燃焼ガス流速の緩和による、エロージョンの緩和。
・マルチサイクロンより外部排出口を設置。砂の循環を防止。
・燃焼室下部からの空気量の調節により、未燃焼燃料及び砂の舞い上がりの抑制。
16 H28.6 感電負傷 増水のため川下り用の船を陸揚げするにあたり、船置場においてトラッククレーン車で入口ゲートを移動させる作業中に、クレーンのブームが高圧送電線に接近し、作業者が感電負傷。 故意・過失(公衆の故意・過失) ・船会社側に対して、電気事故防止に関する知識,現地安全対策方法、送電線下の作業リスク等について再徹底するとともに、関係組合内への伝達教育を依頼。
・船会社の所有のトラッククレーンに連絡先と必要離隔距離を記載した「車載用明示シート」の設置を依頼。
17 H28.6 波及事故 受電用真空遮断器(VCB)が自然劣化により地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:794kW 供給支障時間:1時間21分
保守不備(自然劣化) ・当該VCBの交換。
・当該VCB用過電流継電器の交換。
18 H28.6 破損事故 太陽電池発電所において、PCS(逆変換装置)の異常を知らせる警報が発報し、当該PCSが停止。PCS内部を調査したところ、インバータユニットの構成部品である制御用素子(IGBT)が短絡により破損していることを確認した。IGBTの個体不良により、偶発的に発生したものと推定される。 設備不備(製作不完全) ・PCS内部を含め重点的に外観点検を実施し、PCSの内部診断機能の活用により早期に異常を発見。
19 H28.7 波及事故 建物2階を出火元とする火災により、同フロアに設置されている屋内キュービクルが全焼。保護範囲外の高圧ケーブル、VCT、LBSが焼損し、波及事故となった。
供給支障電力:108kW 供給支障時間:50分
故意・過失(火災) ・自家用電気工作物の廃止
20 H28.7 波及事故 受電用高圧引込ケーブル(1991年製、地中)が絶縁不良で地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:1,164kW 供給支障時間:48分
保守不備(自然劣化) ・高圧受電用ケーブルが引きぬけないため仮ルートでの復旧。
・引き込み点にPASを設置することを計画。
21 H28.7 破損事故 ガスタービン発電機地絡継電器作動、発電設備緊急停止。発電機内の回転子と固定子巻線間の絶縁抵抗値ゼロを確認。開放点検を行った結果、導電性が高い多量の粉塵が固定子鉄心及び巻線に堆積していることが判明。空気直接冷却方式のため、冷却空気とともに流入し、経年にわたり蓄積したことによって、固定子巻線の絶縁が低下し、地絡に至った。 保守不備(自然劣化 ・絶縁診断の定期点検周期を短縮することで、経年による粉塵の堆積に伴う絶縁抵抗を監視し、必要に応じて分解整備を実施。
22 H28.7 波及事故 受電ケーブルのリード線(VCT1次側KIP線)取付のクリート(ベークライト製)のセパレーターの1相が絶縁不良のため地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:84.24kW 供給支障時間:52分
保守不備(自然劣化) ・クリート(ベークライト製)のセパレーターの撤去、絶縁シート養生での仮復旧。
・出迎えケーブルのリード線の取付け部を碍子タイプに取替予定。
・経年劣化設備の早期更新。
23 H28.7 破損事故
ボイラー火炉上部圧力高によるボイラーMFT動作(火炉上部圧力高警報発令、燃料遮断装置作動)により、ボイラー自動停止。停止後、火炉右壁蒸発管1本破損を確認。火炉右壁蒸発管に対し肉厚測定したところ、19本に必要最小肉厚を下回る箇所を確認。破損管と両隣の管を抜管して調査したところ、内面の火炉側に腐食が確認された。原因は、破損部内部が水から蒸気の変化点であり、気液二層流状態となっていたことにより、@蒸気状態における管火炉側内面の水蒸気酸化スケールの生成、成長による熱負荷の増大、A内部が液層状態のとき、スケールが剥離し、局部減肉したことによる応力の増大となり、@とAの繰り返しにより、クリープ損傷が促進され、破孔に至ったと推定。
保守不備(自然劣化) ・破損管及び必要最小肉厚以下の蒸発管の取替え。(19本)
・気液二層流状態となる範囲の曲げ管部付近に、減肉が発生している可能性が考えられるため、次回定期検査時に肉厚測定を実施し、著しい減肉が確認された箇所については、抜管取替えを行う予定。
24 H28.7 感電負傷 月次点検のため、電気管理技術者が防保護具を着用せずキュービクル内に入り、高圧ケーブルのシースアース(シールドアース)の漏れ電流を測定しようとした際、体のバランスを崩し、LBS下部の裸充電部(高圧)に眼鏡が接触。右手がシースアースに触れ、感電負傷した。 故意・過失(作業者の過失) ・防保護具を着用せずキュービクル内立入禁止。
・シ−ルドアースの電流測定の禁止。
25 H28.7 破損事故 ボイラーにおいて給水流量上昇を確認したため、蒸発管の漏洩を想定し、ボイラー停止処置に入る。停止後、火炉左壁蒸発管1本の穴あきを確認。当該蒸発管につながる火炉左壁上部管寄は火炉外に位置するヘッダー室内にあり、この上部の屋外デッキに穴あき部が確認されたことから、ここから浸入した雨水により耐火物が摩耗し、露出した蒸発管の外面腐食が進行し、減肉したことが原因と想定される。類似の蒸発管を確認したところ、必要最小肉厚割れを確認。なお、本ボイラーは予備機であり、常用機の定期検査時及び非常時の代替として運転していた。 保守不備(自然劣化) ・破損管及び最小必要肉厚以下の蒸発管の取替え又は肉盛り補修。(37本)
・穴あきのある上部デッキの雨水浸入部の仮補修。
・ボイラ停止中の雨天時においては、ヘッダ室内の雨漏り点検を実施。ヘッダ室の内部点検実施。(1回/月 )
26 H28.7 波及事故 雨水が受電室に侵入し、受電用LBSに伝わり、LBSストライカーR相が焼損したため地絡。地絡継電器は動作しPGSも動作したが、経年劣化のため、PGSの気密性の低下による内部開閉器機構の不具合により正常トリップ動作されず波及事故となった。
供給支障電力:858kW 供給支障時間:41分
保守不備(自然劣化) ・受電用LBSの取替。
・受電室天井亀裂部の雨水侵入防止
・PGS、HGRの取替え予定。
27 H28.7 波及事故 出迎え方式の事業場で、当初電力会社側の気中開閉器を開放後に年次点検を行う予定であったところ、気中開閉器の開閉機構が固着しており開放できないまま点検に入った。
受電用断路器を開放し地絡・過電流継電器の試験後、真空遮断器の過電流保護継電器試験器具を取り付けたまま復電を行ったため地絡。出迎え方式で遮断器1次側に測定用コードクリップを取り付けたままなので保護範囲外のため波及事故となった。高圧機器の損傷はなかった。
供給支障事故:1314kW  供給支障時間:78分
故意・過失(作業者の過失) ・現場単位の個別作業手順を作成後、内容を確認し作業を行う。
・マニュアル修正し、受電前チェック作業の追加。
・年次点検マニュアルを修正し、電力会社側の気中開閉器開放不可時の対応を追加。
28 H28.8 波及事故 電気室内(開放型受変電設備)に侵入したヤモリが断路器2次側充電部に接触し、相間短絡が発生。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障事故:1,122kW  供給支障時間:40分
他物接触(鳥獣接触) ・焼損した断路器、零相変流器の取替。
・地絡継電器付PASへの取替を計画。
・高圧部分の内、露出充電部分を絶縁物でカバーし、他物接触から保護。
・電気室内の隙間を精査し、外部からの鳥獣の浸入を防止。
29 H28.8 波及事故 高圧配電線から進入した雷サージによるPAS内部の絶縁破壊により内部短絡。回路の保護ができず波及事故となった。また、キュービクル内では、受電用LBSの高圧限流ヒューズ2相(R,T相)が溶断していた。
供給支障電力:775kW  供給支障時間:47分
自然現象(雷) ・避雷器内蔵のPASに取替。
・高圧地絡継電器の取替。
・電力ヒューズの取替。
30 H28.8 波及事故 構内第1柱の横で木製パレットが燃え(火災原因不明)、引込みケーブルが焼損し、地絡。地絡継電器も焼損したためPASが開放せず、波及事故となった。
供給支障事故:3,262kW  供給支障時間:34分
故意・過失(火災) ・地絡継電器付PAS及び高圧受電引込みケーブルの取替。
・電気主任技術者が未選任であったため、外部委託実施。
・構内第1柱、キュービクル付近に物を置かないように周囲に白線を引き明確化し、従業員へ周知。キュービクル付近に消火器を設置。
31 H28.8 波及事故 落雷により引き込み線に侵入したサージ電圧により、受電用油入遮断器(1968年製)が破損し、地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:1,336kW  供給支障時間:37分
自然現象(雷) ・損傷した遮断器をVCBに取替。
・避雷器の設置。
32 H28.8 破損事故 火力発電設備において、発電機励磁装置の故障により励磁用変圧器過電流継電器が動作し、自動停止。サイリスタ励磁装置一部短絡およびヒューズ断を確認。不良サイリスタトレイ取替えにより復旧。原因は、サイリスタ素子故障。 設備不備(製作不完全) ・励磁装置は複数のサイリスタトレイから構成され、1つが故障しても発電設備の運転継続できる容量があるため、1つが故障しても発電機ユニットトリップ゚に至らないよう、サイリスタヒューズと励磁用変圧器過電流継電器の保護協調を図る。
33 H28.8 波及事故 受電用高圧引込みケーブル(1989年製 CVT)が自然劣化により絶縁不良となり地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:190kW 供給支障時間:1時間18分
保守不備(自然劣化) ・移動式低圧発電機2台で負荷設備に仮供給して復旧。
・受電用高圧ケーブル取替え、本復旧。
34 H28.8 破損事故 火力発電設備において、発電機地絡継電器動作により、自動停止。絶縁抵抗測定の結果、発電機固定子巻線の3相中1相の絶縁破壊を確認。埃や粉じんが固定子のワニスに付着し、絶縁劣化したことが原因と考えられる。 保守不備(自然劣化) ・発電機固定子一式を新規作成予定。
・固定子以外は洗浄、絶縁回復により再使用予定。
・定期的(4年毎)に絶縁診断を予定。
・定期的(8年毎)に発電機の分解整備を計画。
35 H28.9 感電死亡事故 空調改修工事の事前調査を行うため、空調作業員が天井内に入って空調設備のダクトの調査を行っているときに、充電状態となっていた照明器具本体の吊りボルトと空調ダクトに触れて感電死亡した。照明器具(LED)本体を取り外して調査したところ、電源ケーブルの誤接続が発見された。これにより照明器具本体から照明器具の取付金具、吊りボルトに電気が流れて充電状態となっていたことが感電の原因。なぜ、電源ケーブルの誤接続となっていたか不明。 不明 ・主任技術者は、電気工事後の竣工検査を確実に実施し、作業現場の安全確保を徹底する、
・設置者に対し、電気設備等の工事を行う場合は、事前に主任技術者に工事内容等の連絡をしておくよう保安教育を行う。
・主任技術者は、電気工事会社の作業責任者、工事関係者と打合せをし、事故を未然に防ぐための指導、助言確認を行う。
36 H28.9 波及事故 引込高圧気中開閉器(PAS)に落雷して、内蔵のVTが損傷し地絡となり、地絡継電器(GR)が動作しなかったため波及事故となった。
供給支障電力:984kW 供給支障時間:36分
自然現象(雷) ・避雷器内蔵、GR付PASの取替。
・避雷針設備導入または構内第1引込柱に避雷器取付検討。
37 H28.9 波及事故 落雷により計器用変成器(VCT)が焼損し地絡した。同時に構内第1柱の地絡継電器(GR)も焼損し、高圧気中開閉器(PAS)も動作せず、波及事故となった。
供給支障電力:1,200kW、供給支障時間:1時間43分
自然現象(雷) ・避雷器内蔵、GR付PASに取替。
38 H28.9 破損事故 火力発電所のボイラーにおいて、燃焼室頂部圧力高高警報発報し、MFT動作により自動停止。ボイラー冷却後、水冷壁管1箇所の破孔を確認。破孔部位はプロテクタが無く、繰返しスートブロー蒸気の噴霧を受けた影響で減肉が進行し、破孔に至ったものと推定。 保守不備(保守不完全) ・破孔管及び近傍のスートブロー蒸気の噴霧を受けた影響による減肉管の抜管取替。
・破孔管からの噴破水流の影響で減肉管についても抜管取替。
・当該箇所についてスートブロー蒸気による減肉を防止するプロテクタを拡張取付け。
・類似箇所にもプロテクタを拡張取付け。
39 H28.9 感電負傷事故 PCBの調査のため、トランスの銘板を確認しようとキュービクル内に立ち入り、高圧機器に接触し、感電負傷。 公衆(被害者の過失) ・キュービクル開錠の必要がある場合は必ず電気主任技術者へ連絡するように注意喚起。
・従業員に対し、安全教育を実施予定。
40 H28.9 波及事故 受電用高圧ケーブル(1993年製)の1相が絶縁不良となり地絡し、出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:569kW 供給支障時間:58分
保守不備(自然劣化) ・仮ケーブルにより復旧。
・仮ケーブルから本ケーブルへの敷設替え予定。
・受電用LBS及び地絡継電器の取替え予定。
41 H28.10 波及事故
引込高圧ガス開閉器(PAS)の負荷側の赤相ケーブル端末処理部分において対地絶縁破壊となり地絡。地絡継電器は動作したが、PASが動作しなかったため波及となった。原因は、構内第1柱上部の高圧ケーブル固定金具締め付け不良でケーブルが下方にずれ絶縁体が露出し、雨水が浸入し漏電(地絡)したこと、及び地絡継電器からPASへのトリップ回路の信号線の継電器側の端子が接触不良であったため。
供給支障電力:1,522kW 供給支障時間:1時間20分
設備不備(施工不完全)
保守不備(保守不完全)
・受電用高圧ケーブル取替え。
・PASと地絡継電器取替え。
・竣工検査時に端末処理部分を詳細に目視点検予定。
42 H28.11 感電負傷事故 配電盤及び高圧ケーブルを新設し、既設の配電盤への接続工事を予定していたが、作業者が事前に新設ケーブルの確認のため導通試験をしようとした際、誤って既設の配電盤内の高圧電源ケーブル(充電中)に触れたため感電負傷した。 作業準備不良 ・作業前にチェックシートを用いて作業箇所の確認。
・電気室工事期間中、盤面に「充電中」、「工事中」等が明確に分かる表示の実施。
・充電中の高圧盤の施錠管理の実施。
・作業者全員に対し予定外作業時のルールの再教育。
43 H28.11 感電負傷事故 作業者が変電所内の高圧設備点検中(停電)に、作業計画にない充電中の特別高圧設備に触れたため、感電負傷した。 被害者の過失 ・変電所内の作業箇所とそれ以外の箇所をロープ等で区切り、活線部と停電部の明確化。
・ミーティングの徹底と、検電の徹底。
・機器銘板の表示・取付け箇所の統一と単線結線図記載方法の見直し。
44 H28.11 波及事故 ビルの改装工事中に解体業者が電気のこぎりで誤って出迎え高圧引込ケーブルを切断し、保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力1,038kW 供給支障時間29分
故意・過失(公衆の故意・過失) ・非常対策用ケーブルにて仮復旧。
・ビル改装後、負荷設備容量減少の予定であり、低圧受電にして、自家用電気工作物廃止の予定。
45 H28.11 波及事故 受電用高圧ケーブル(1996年製)が経年劣化により電源側端末部で短絡し、出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力804kW 供給支障時間1時間49分
保守不備(自然劣化) ・非常対策用ケーブルにて仮復旧。
・高圧引込ケーブル、高圧地絡継電器の取替予定。
46 H28.11 破損事故 水力発電所ダム運転監視所で監視運転中に、えん堤制水門の開度計が全開を示しているにも関わらず、取水量が0m3/秒となっていたため、現場で確認したところ、ゲートが落下し全閉となっていることが判明した。点検した結果、制水門巻上機のステムナットのネジ山が摩耗しており、ゲート側のスピンドル軸のネジと噛み合わずにゲートの自重で落下し、全閉となっていることが判明した。 保守不備(保守不完全) ・損傷した制水門巻上機のステムナットを新品に交換。
・巻上機架台軸心とスピンドル軸心のずれがステムナットのネジ山を磨耗させたと推定されるため、巻上機架台についてスピンドル側中心と架台中心が一致するよう、ベースプレートを取替えて強固に固定の予定。
・経過観察を行い、対策の妥当性を確認。
47 H28.12 波及事故 受電用高圧引き込みケーブル(1999年製)が絶縁低下し地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力1,058kW 供給支障時間1時間12分
保守不備(保守不完全) ・高圧引込ケーブルの取替。
・更新時期超過機器について取替えを計画。
・引込みにPASの設置を検討。
48 H28.12 電気火災事故 高圧架空電線(OC線 2002年製)のジョイント箇所に樹木(桧の枝)が接触し、テーピング部分が損傷したことにより、リークによる熱で樹木から出火し30p程度の範囲で燃焼、消防の放水により鎮火。 保守不備(保守不完全) ・鎮火後、当該電線損傷箇所に耐摩耗防護管を取付け処置。
・その後、電線張替にて本復旧。
・巡視時において、電線ジョイント箇所に樹木が接近又は接触していないか確認することの再徹底。
・樹木伐採時等においても、電線ジョイント箇所の有無を再確認することの徹底。
49 H28.12 感電負傷事故 電気技術者が屋外キュービクルの低圧ブレーカーの接続部の調査中に誤って高圧充電部(LBS二次側)に頭部を接触し、感電。衝撃により転倒し、後頭部受傷。 被害者の過失 ・必ず保安帽「ヘルメット」を装着。
・充電部接近の場合、停電をした上で作業を実施。
50 H28.12 波及事故 受電用GRの電源用VTが焼損し地絡短絡したことにより、当該地絡を検出するGRが電源喪失となり、PASが不動作。波及事故に至った。
供給支障電力1,660kW、供給支障時間1時間2分
保守不備(自然劣化) ・受電室内のGR電源用VTを取替え。
・VT取替え後、VTからGRへの電源ケーブルの不具合も見つかり、PASに近い別ルートで低圧仮設ケーブルでGR用電源を確保し、復旧。 
・PAS動作用GRの電源送りケーブルの劣化により、VTを焼損したことが事故の原因であると考えられるため、VT内蔵のPASへ更新を検討。
・受電室内VT2個の更新。
51 H28.12 波及事故 受電用高圧引き込みケーブル(1989年製)が経年劣化により絶縁低下し地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力722kW 供給支障時間1時間7分
保守不備(保守不完全) ・高圧引込ケーブルの取替。
・更新時期超過機器について取替えを計画。
・引込みにPASの設置を検討。
52 H29.1 波及事故 受電用高圧引込みケーブル(1998年製)の絶縁低下により地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:1,222kW、供給支障時間:68分
保守不備(自然劣化) ・引込みケーブルの取替え
・構内柱を建柱、PAS設置の予定
53 H29.1 電気火災  事業場構内の低圧架空配電線が強風にあおられ、配電線(相間)同士が接触し、電線に被覆がなかったため短絡したことから火花が発生。自社敷地内の下部の枯草に引火し、火災となった。なお、低圧架空電線は裸電線と思われたが、布またはゴム絶縁電線の被覆が剥がれたものであることが判明。 保守不備(保守不完全) ・該当電線路に絶縁防護管を覆い当面の措置。
・低圧架空電線路を絶縁電線での更新を計画。
54 H29.1 破損事故 太陽電池発電所において、建築基準規則積雪量1.5mで設計すべきところ積雪量0.3mで設計された架台を使用しており、連日の積雪により架台が破損。全体の約8割が破損。 設備不備(製作不完全) ・積雪量1.5mの設定で設計、施工の再建工事を実施し、積雪時の破損が再発しないようにする予定。
55 H29.1 破損事故 太陽電池発電所において、太陽電池パネルへの降雪に伴い、架台が損傷・変形したことにより電線を破損させ地絡。損傷した架台は52アレイ分で、解列した出力規模は約600kW。事故当時は設計値(垂直積雪量50p)以上の積雪があったと推定。 自然現象(氷雪) ・破損架台については、当初の部材の再手配により、現状復旧。積雪荷重により沈下した杭については、追加部材を使用し、嵩上げを行い高さ調整し復旧。
・積雪゙予報がある場合、現地にて除雪を行う体制をとる。
・今後、架台破損が起こらないよう、改造について検討。
56 H29.1 破損事故 構内、変電所間の特別高圧電線路(ケーブル 1982年製)で地絡。上流の変電所にて67G(地絡方向継電器)が動作しトリップし、上流の変電所内遮断器の二次側(ケーブル)の絶縁測定を実施すると0MΩであった。ケーブルの絶縁破壊の原因は、経年によりケーブル内へ侵入した水分に伴う水トリーによるものと考えられる。 保守不備(自然劣化) ・遮水層付きケーブルへの取替。
57 H29.1 破損事故 太陽電池発電所において、連日の降雪による太陽光パネルへの積雪により、架台フレームが押しつぶされ破損。太陽電池モジュールの一部も破損。架台フレームの部材固定位置のずれ等の施工不良に加え、事故当日は、太陽電池モジュールを覆う程の積雪のために雪が滑り落ちず、架台フレームに想定以上の荷重がかかるという積雪状態(積雪80cmで設計のところ90cm)であったことから、破損に至ったものと考えられる。 自然現象(氷雪) ・積雪や風圧等の自然条件に耐えられる強度を持つ架台フレームの再設計及びその施工を予定。
58 H29.2 波及事故 受電用高圧ガス開閉器(PGS)2次側の絶縁電線にて、経年劣化による絶縁低下により地絡。保護範囲内であったが地絡継電器が不動作であったため、波及事故に至った。降雨の影響やトラッキングにより絶縁電線の被覆が焼損し、絶縁性能が低下していたこと、地絡継電器の動作電流整定値を高く(0.4A)設定し、保護協調が取れておらず不動作であったことで、波及事故となった。
供給支障電力337kW、供給支障時間
2時間3分
保守不備(保守不完全) ・地絡継電器の感度を上げるため、動作電流整定値を0.4Aから0.2Aに変更。
・更新時期を超過した高圧引込ケーブル等の機器の取替を計画。
・確実な保護協調を図るため、地絡継電器の動作電圧整定値の感度を上げ、既存の5%から2.2%以下の整定が可能な機器への更新を検討。
59 H29.2 波及事故 受電用高圧引込ケーブル(2002年製)の絶縁低下により地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:1,033kW、供給支障時間:44分
保守不備(自然劣化) ・受電用高圧引込ケーブルを仮設ケーブルにて仮復旧、次いで新規受電用高圧引込ケーブル設置により本復旧。
・構内PAS設置を計画。
60 H29.2 波及事故 構内道路で大型ダンプカーが荷台を揚げたまま高圧配電線下を通過しようとした時に引っ掛け、構内第一柱を含む構内柱3本を折損させたため地絡。その時構内第一柱上のPAS(VT、DGR内蔵)も落下損傷し波及事故となった。
供給支障電力1,400kW、供給支障時間34分
故意・過失(公衆の故意・過失) ・復旧する構内第1柱付近の電柱長さを15m(事故前14m)とし、道路横断高さ8m以上を確保。
・頭上注意、高圧配電線有りの看板を設置。
・保安教育の実施。
61 H29.3 破損事故 太陽電池発電所において、連日の降雪による影響を受け、太陽光パネルへの積雪荷重により、パネル及び架台に歪みが生じ、全体の55%が破損。外部委託業者が営業所管内にある各太陽光発電所について、雪害状況確認の巡回点検を行っている際に発見したもので、架台の強度計算時の数値入力誤りにより、架台の強度不足であったことが原因と考えられる。 設備不良(製作不完全) ・架台等の支持物の強度計算とその妥当性を確認し、電気設備技術基準に適合した部材により、再建施工。
・事業者による図面、書類等を用いた現地確認を実施。
62 H29.3 破損事故 水力発電所導水路の日常巡視中に導水路付近で湧水による地山洗掘を発見。導水路の内部調査の結果、壁面および継目部の既設補修材の劣化に伴う損壊が原因と判明した。現在は漏水箇所の補修を完了し、運転を再開している。また、地山崩落や第三者への被害はない。 保守不備(保守不完全) ・日常巡視、定期巡視の実施により、継続的に地山洗掘箇所の漏水等の有無を確認。
・長期断水時、定期点検実施時に導水路内部の該当箇所について損傷の有無を確認し、補修等を実施。
63 H29.3 波及事故 解体撤去作業中の建物において、受電用高圧引込ケーブル(架空)の1相が工事関係者と疑われる何者かにより切断され、地絡。出迎え方式で保護範囲外のため波及事故となった。
供給支障電力:568kW、供給支障時間:1時間42分
故意・過失(公衆の故意・過失) ・解体撤去作業に係る建物物件であり、自家用電気工作物を含む施設を廃止。
 

 

  中部近畿産業保安監督部近畿支部 電力安全課 技術係
   

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