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平成30年度電気事故情報(月更新)

中部近畿産業保安監督部近畿支部
電力安全課 技術係

最終更新日:平成30年9月27日

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

  発生年月 事故
種別
概要 原因 再発防止対策
1 H30.4 感電以外の負傷事故 キュービクル内での配線工事の際、誤って右手に持ったスパナを低圧用ブレーカーの充電部に接触させ、アークにより受傷したもの。作業時の服装は、シールド付ヘルメット、滑り止め電工用手袋を着用。また、当該工事の電気主任技術者への事前連絡はなかった。 故意・過失(作業者の過失) ・従業員への安全教育を実施。
・電気工事実施時の連絡マニュアル等を作成し、工事業者を含めての周知を実施。
2 H30.4 波及事故 PAS(2014年製)2次側リード線を固定するピン碍子の固定部分が緩んだことにより、リード線が腕金に擦れ、被覆が損傷したところに、雨水が浸入し、波及事故に至ったもの。なお、原因はリード線の余長が大きすぎたこと、リード線固定用のピン碍子の設置数が少なかったことなど、施工不完全と考えられる。
供給支障電力:643kW、供給支障時間:5分
設備不備(施工不完全) ・PAS及び地絡方向継電器の取替実施。
・ピン碍子の設置により、離隔距離を確保することで腕金への接触を回避。
・点検時に離隔距離の確認を実施。
3 H30.4 破損事故 パワーコンディショナー(PCS)(2013年製)内の出力端子と接続導体の接触面が不十分な状態でボルト締付を行ったため、端子締結部にわずかな隙間が生じ、接触抵抗増加に伴う発熱により、焼損したもの。原因は調査中。 調査中  
4 H30.5 感電負傷事故 停電点検実施中に、下請会社の作業者がボルトの増締め作業を行っていたところ、工具を充電部に接触させ感電、発生したアークにより火傷した。作業者は検電器により盤裏面の無電圧を確認したことから、事故が発生した盤表面も停電しているものと誤認識し、予定外作業(盤表面増締め作業)を行ったものと推測される。作業者はヘルメット、防護メガネ、作業用ゴム手袋を着用していた。 感電(作業準備不良) ・停電作業時の手順書の見直しを実施。
・下請企業の作業者を含めた従業員に対し、保安教育を実施。
・注意喚起表示等の立入禁止措置の運用を見直し、作業対象盤に作業項目リストを掲示。
5 H30.6 感電負傷事故 電気設備の調査のため、電気主任技術者に同伴していた被災者(実務経験1年)が機器銘板の写真撮影をしていたところ、誤って高圧充電部に接触、感電負傷したもの。原因は、現地調査のための作業手順が定められておらず、補助員に対する作業前安全指示が不十分であったと推定される。 感電(作業者)
(作業準備不良)
・作業従事者に高圧電気取扱者特別教育の受講を実施。
・社内の全部門を対象に安全対策会議を継続実施。
・現地調査に係るマニュアルを整備。
6 H30.6 破損事故 運転中の火力発電所において、発電機外部事故ロックアウトリレーが動作し、発電停止。原因は、経年運用でサイリスタ素子の冷却フィンに塵埃が堆積し、サイリスタ素子の温度が上昇し、絶縁が低下したことによるものと推定される。 保守不備
(保守不完全)
・サイリスタトレイ内の状況を定期的に確認し、各部の清掃を実施。
7 H30.6 破損事故 水力発電所の導水路石積保護壁下部からの漏水並びに石積保護壁及び下部法面の崩落のため、発電停止。導水路内を点検したところ、側壁及び底部のクラック、洗堀、既設補修材の浮きなどから漏水が発生したと推定される。 保守不備
(保守不完全)
・次回導水路内部点検時に今回補修箇所の状況確認を実施。
・次回点検までの期間は日常巡視、定期巡視により漏水等の発生を注視し、崩落等の可能性がある場合には、速やかに導水路の内部点検を計画、実施。
8 H30.6 波及事故 地震の揺れの影響により、キュービクル内の計器用変成器(VCT)と高圧母線が接触し、母線の絶縁被覆の損傷により地絡。出迎え方式であり、保護範囲外のため波及事故となったもの。
供給支障電力:344kW、供給支障時間:57分
自然現象(地震)  
9 H30.6 波及事故 ケーブルラックの改修工事中に、工事会社の作業者が、誤って高圧ケーブルを損傷させ、地絡。出迎え方式であり、保護範囲外のため波及事故となったもの。作業者は電気工事士免状を有しておらず、ケーブルの敷設状況を確認せずに作業をしていたことが原因と推定される。また、電気主任技術者には事前の作業連絡を行っていなかった。
供給支障電力:1,318kW、供給支障時間:1時間24分
故意・過失
(公衆の過失)
・高圧作業実施時は事前に電気主任技術者へ連絡し、内容確認の徹底を実施。
・工事内容に応じた資格の有無、作業安全上の確認を徹底。
10 H30.6 破損事故 風力発電所において、3号機風車で発電機短期加速度後方上昇異常警報が発報し、自動停止。現地においてメーカーによる点検を実施したところ、 発電機主軸ベアリング内輪と主軸間で滑り摩擦が生じており、主軸の損傷が確認されたもの。現在、原因調査中。 調査中  
11 H30.6 物損等事故 地震の影響により、鉄塔の送電線を把持している長幹支持がいしが破損し、近隣の家屋の屋上にその欠片が落下し、屋根を一部破損させたもの。 自然現象(地震) ・当該鉄塔の送電線把持部に免振金具の取付を実施。
12 H30.6 電気火災 樹木と配電線が接触し、ケーブルの被覆が損傷したことにより、地絡・短絡が発生し、樹木の一部が焼損したもの。原因は、当該樹木の奥にある他の樹木の根元が腐って当該樹木に寄りかかり、当該樹木が線路側に押し出されるように傾斜し、配電線に接近したことによるもの。 保守不備
(保守不完全)
・配電線に近接する樹木の伐採を実施。
13 H30.6 破損事故 運転中の火力発電所において、誘引通風機(IDF)の流体継手の重故障(冷却油圧力低下)により、発電停止。原因は、流体継手の冷却油フィルターの詰まりにより、冷却油量が低下し、クラッチ板の油膜切れが発生し、損傷に至ったものと推定される。 保守不備
(保守不完全)
・冷却油フィルター差圧のオンライン可視化を実施。
・フィルターの定期交換、冷却油量の定期測定による傾向管理を実施。
14 H30.6 感電負傷事故 年次点検において、保護継電器試験による受電用遮断器を開放した際、電気管理技術者資格を有する被災者は、PASが開放され、構内全停電となっていると誤認し、受電ケーブルと計器用変成器(VCT)接続部に接触、感電負傷したもの。 感電(作業者)
(作業方法不良)
・停電操作の確実な確認の実施。
・確実な検電・防保護具着用の実施。
・事故防止研修会の実施。
・作業前に作業手順の相互確認の実施。
15 H30.6 波及事故 雷サージにより、構内PAS(SOG、VT、LA内蔵、1999年製)が絶縁破壊したため、波及事故となったもの。
供給支障電力:1,193kW、供給支障時間:1時間10分
自然現象(雷)  
16 H30.7 破損事故 キュービクル内のガス遮断器(2004年製)の絶縁破壊により地絡、焼損したもの。当該設備は一般送配電事業者の変電所から専用線で受電をしており、供給支障が発生しなかったため、波及事故には至らなかった。原因は、平成30年7月豪雨の影響で、キュービクルへの風雨の吹込みと、内部湿度上昇による結露のため、湿潤状態となり絶縁耐力が低下、絶縁破壊に至ったもの。 自然現象(風雨) ・特別高圧から高圧受電への切替を実施。
・密閉型、小型化されたキュービクルの採用を検討。
・キュービクル内にヒーターまたは除湿器の設置を検討。
17 H30.7 破損事故 平成30年7月豪雨の影響により、太陽電池発電所の構内設置面で土砂崩れが発生し、太陽電池モジュール(1,344枚、発電出力356.16kW相当)及びパワーコンディショナー(PCS)(出力600kW相当)が損傷した。構外への流出はなし。 自然現象(風雨) ・二次災害防止のため、破損した電気設備等の撤去を実施。
・土砂災害の調査及び再発防止の対策を協議した結果を踏まえて復旧計画を策定。
18 H30.7 波及事故 食品工場において、製造工程で発生する油かすが自然発火し、延焼によって天井裏に敷設された高圧引込みケーブルが焼損した。出迎え方式で、保護範囲外のため波及事故となったもの。
供給支障電力:323kW、供給支障時間:37分
故意・過失(火災) ・高圧ケーブルの敷設経路を変更し、屋内電線路としてではなく、架空電線路として敷設。
19 H30.7 破損事故 流込式水力発電所の取水えん堤の上流面中央部が損傷したもの。事故原因は、平成30年7月豪雨により、多量の土砂等が流下したことによって、えん堤が損傷したものと推定されるが、現在、原因調査中。 調査中  
20 H30.7 波及事故 豪雨の影響により、PAS(2017年製)内部に雨水が侵入し、内部の計器用変成器(VT)で短絡し、波及事故に至ったもの。原因は工場での製造時において、制御用ケーブル取り出し口の気密用パッキン(Oリング)の取付け忘れにより、水分が侵入したことによるもので、製造上の不備によるもの。
供給支障電力:420kW、供給支障時間:43分
設備不備(製作不完全) ・当該PASの製造ロット全数を対象に、電気主任技術者立ち合いのもと、メーカー点検による予防処置を実施予定。
21 H30.7 破損事故 火力発電所のガスタービンにおいて、タービン軸受部の振動及び動翼・静翼間の温度が上昇し、管理値を超過したため非常停止した。ガスタービン内部点検の結果、動翼の一部に折損、動翼・静翼には欠損打痕などの破損を確認したもの。分析調査の結果、酸化スケール(金属表面に発生する酸化皮膜)の堆積により、冷却性能が低下し、翼のメタル温度上昇とクリープ変形が発生し、最終的に翼のクリープ破断に至ったもの。 調査中  
22 H30.7 破損事故 平成30年7月豪雨の影響により、山の斜面に建設中の太陽電池発電所において、斜面(設置面)が一部崩落し、以下の被害が発生した。
@太陽電池モジュール(88枚、発電出力26kW相当)が崩壊し、その一部が構外へ流出した。
A発生した土砂により、キュービクル1台がその半分程度の高さまで土砂に埋まった。
B発生した土砂により、発電所引込み用の電柱1本が倒壊。(停電等の被害発生はなし。)
自然現象(風雨) ・斜面の補強工事を実施予定。
23 H30.7 破損事故 平成30年7月豪雨の影響により、太陽電池発電所の構内設置面で土砂崩れが発生し、太陽電池モジュール(108枚、発電出力10.8kW相当)が崩壊し、その一部が構外へ流出した。 自然現象(風雨) ・斜面の補強工事を実施予定。
 

 

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