令和8年 中部近畿産業保安監督部近畿支部長から新年の御挨拶

中部近畿産業保安監督部近畿支部
支部長 苦瓜 作

中部近畿産業保安監督部近畿支部 支部長 苦瓜 作

令和8年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。日頃より、産業保安行政に対する御理解、御協力に感謝いたします。

昨年、当支部管内では大きな災害は発生しておりませんが、阪神・淡路大震災から30年となることを機に、南海トラフ地震をはじめ、今後近畿地域で発生が予想される地震、津波への備えについて講演会を開催しました。防災の専門家の方々から最新の動向をお伝えすることで、新たな気づきを得られる機会となり、防災力の向上に資することを期待して実施しました。その他、電気、ガス、火薬、鉱山の各産業保安分野について、この一年を振り返り、新年の活動方針を示します。

電気の保安分野については、昨年、当支部管内で、電気事故が60件以上発生し、そのうち死亡事故1件を含む感電死傷事故が2件、発生しております。電気事故の未然・再発防止のため、講習会・ホームページ等を通じた事故情報の発信等の広報・啓発活動を行い、自主保安を推進してまいります。また、近年の多発する自然災害に対して、自治体・関係機関・電気事業者等との連携を図り、停電の早期解消等の社会的要求に対して、迅速かつ機動的に復旧を行い、安心・安全な電気保安の維持・確保に努めてまいります。

都市ガス及びコミュニティーガスの保安分野については、昨年、当支部管内で、ガス工事以外の工事(いわゆる他工事)や消費機器の維持管理不備を主な要因とする事故が発生しております。また、LPガスの保安分野についても、他工事に起因するものや一般消費者による誤操作が原因となる事故が発生しております。「ガス安全高度化計画2030」及び「液化石油ガス安全高度化計画2030」の方針に基づき、両分野での2030年の死亡事故ゼロに向けた安全・安心な社会を実現するために、今後ともガス事業者・関係機関等と連携し、事故防止対策に取り組んでまいります。高圧ガスの保安分野については、噴出・漏えいによる事故が多く発生しております。また、火薬類の保安分野については、煙火消費中やがん具煙火消費中の事故が目立っております。両分野の事故原因の分析や管内各府県等との密接な連携を通じて、事故の更なる減少に努めてまいります。コンビナート防災関係については、昨年、当支部管内で、残念ながら死亡事故が発生しております。引き続き、府県等関係機関と連携し、事故防止に取り組んでまいります。

鉱山の保安分野については、昨年、当支部管内では、鉱業権者、鉱山労働者をはじめとする関係者皆様の一丸となった取組により無災害・無鉱害となりました。しかしながら、全国的には、死亡災害が1件、重傷災害が12件、発生しております。今年は、鉱山保安マネジメントの取組が始まってから20年経過する節目の年になります。危害関係について、「第14次鉱業労働災害防止計画」に基づき、より一層リスクアセスメントの実施と充実化の推進、鉱山保安マネジメントシステムの有効性向上を図るとともに、労働災害として多発している墜落・挟まれ・巻き込まれに係る災害の撲滅に向けて取り組んでまいります。鉱害関係については、「特定施設に係る鉱害防止事業の実施に関する第6次基本方針」に基づき、鉱煙・坑廃水等の適切な管理を指導するとともに、鉱害防止事業の着実な実施について、引き続き支援してまいります。

総括しますと当支部は、本年も「強い使命感」「科学的・合理的な判断」「業務執行の透明性」「中立性・公正性」を行動規範とし、「国民の安全の確保と環境の保全」の実現を目標に掲げ、各産業保安分野について、自主保安を基本とし、関係法令の適正な執行、関係機関との連携、事故情報の提供など各種施策を通じて産業事故を撲滅し、皆様とともに安全・安心を基盤とした地域全体の発展に貢献できるよう、職員一人一人が全力で取り組んでまいります。

結びとして、令和8年が皆様にとって良い年となりますよう祈念しまして、新年の御挨拶とさせていただきます。

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最終更新日:2026年1月5日