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電気事故情報
平成31年度(令和元年度)

中部近畿産業保安監督部近畿支部 電力安全課

:更新部分(令和2年5月28日)

4月  5月  6月  7月  8月  9月  10月  11月  12月  1月  2月  3月

  発生
年月
事故
種別
概要 原因 再発防止対策
1 H31.4 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1989年製)が経年劣化による絶縁破壊のため地絡した。事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
供給支障電力:135kW、供給支障時間:75分
保守不備
(自然 
 劣化)
・高圧引込みケーブルは更新推奨時期を目安に交換する。
・更新推奨時期を超過するその他の機器についても計画的に取替える。
2 H31.4 感電負傷
事故
コンベア用モーター(3相200V、90W)が過負荷により焼損したため、当該コンベアを製造ラインから外して作業していたところ、作業者が当該コンベアに触れて感電した。焼損したモーターのR相S相は手元スイッチにより切れていたが、T相は充電状態のままであったため、モーター焼損部からの漏電によりコンベアのフレームが充電状態となっていた。
原因として以下が挙げられる。
・モーター保護用サーマルの設定が定格電流に対して過大であったためモーターが過負荷焼損した。また、漏電遮断器は設置されていなかった。
・モーター焼損時に漏電警報は発報したが、電気主任技術者に連絡されなかったため、焼損したモータの処置が適切に実施されなかった。
・コンベアはフレームでアースされていたが、ラインから取り外した際にアースが外れた。
感電
(公衆)

(電気
工作物
不良)
・漏電遮断器の設置と過電流保護用サーマルの適正化を実施する。
・漏電警報が発報したら担当者にリアルタイムで通報できるシステムを作り、電気主任技術者に直ちに連絡することを担当者に教育する。
・全ての負荷設備の配線接続状況、アース線の接続有無を調査し、不具合を是正する。
・電気関係の教育研修に取り組み、電気工事士等の有資格者を養成する。
3 H31.4 波及事故 架空高圧引込みケーブル(EM6600V CE/F[エコケーブル]、2005年製)が絶縁破壊のため地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は、ケーブルシースが収縮するシュリンクバック現象が考えられる。
供給支障電力:1243kW、供給支障時間99分
保守不備
(自然
 劣化)
・構内柱を設置の上、PASを新設し、波及事故防止を図る。
4 H31.4 波及事故 地中高圧引込みケーブル(CVT 2011年施工)が絶縁破壊のため地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。ケーブルは水に漬かった環境にあり、また、ケーブルを詳細調査したところ事故点周辺で水トリーが確認されたことから、地絡の原因は水トリーと考えられる。
供給支障電力:370kW、供給支障時間58分
保守不備
(自然
 劣化)
・構内柱を設置の上、区分開閉器(GR付高圧交流負荷開閉器)を設置し、波及事故防止を図る。
5 H31.4 破損事故 275kV地中電線路(CVSS)が中間接続箱(プレハブ型絶縁接続箱)において絶縁破壊した。これにより大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県の一部で瞬時電圧低下が発生した。供給支障、火災等は無し。
絶縁破壊の原因は次の通りと推定される。施工時において、パイプレンチの把持部が外導モールド部に接触し、ヘアクラックを伴う外傷(初期欠陥)が発生。その後、外傷を有する外導モールド部に温度変化等による応力(膨張収縮)が加わり、ヘアクラックが進展しケーブル絶縁体に到達したことから、開放ボイドで部分放電が発生し、絶縁破壊に至ったものと考えられる。
 設備不備
(施工
不完全)
・使用工具での外傷防止対策として、養生を施すことをQC工程に追加した。
・同種設備について問題が無いことを確認した。
6 H31.4 波及事故 電力会社計器用変成器と高圧母線(絶縁電線)が接触状態となっていたところ、高圧母線の絶縁が劣化し、地絡に至った。事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
供給支障電力:733kW、供給支障時間107分
保守不備
(保守
 不完全)
・停電年次点検時に高圧母線の離隔を十分に確保する。
・更新推奨時期を超過する電線やその他の機器を計画的に取替える。
・研修会において、保安業務従事者全員に当該事故を周知徹底する。
7 H31.4 波及事故 年次点検作業中、33kV受電用GISにおいて、充電中線路の接地用断路器の接地操作を行ってしまったため地絡し、保護範囲外であるため波及事故に至った。作業員はGIS内遮断器の接点間の絶縁抵抗を測定しようとして、図面を確認の上、遮断器上位につながる断路器を接地位置に操作したが、このとき使用した図面は作成時に転記誤りがあり、実際には充電中の電路を接地することとなった。また、現場の監視盤における充電中表示は断路器操作箇所からは見えず、充電中は断路器が操作できないインターロックもあったが、年次点検作業では解除しても支障ないと考え、インターロックは解除されていた。なお、本来、GIS内遮断器の接点間の絶縁抵抗測定は実施できないため、年次点検の作業手順にはなかった。
供給支障電力:4,410kW、供給支障時間306分
故意・過失
(作業者の過失)
・接地用断路器にロックをかけ、作業手順書に作業範囲、ロック範囲を明記する。
・充電状態を見やすくするため監視盤扉に窓を増設する。
・図面管理と作業内容確認を徹底し、正規図面を現場に掲示する。
8 R1.5 波及事故 構内第一柱上に設置している避雷器が絶縁破壊した。避雷器は保護範囲内であったが、地絡継電器が不動作のため、構内PASが開放しなかったため波及事故となった。
避雷器の絶縁破壊及び地絡継電器不動作の原因は落雷によるものと推定される。
供給支障電力:625kW、供給支障時間:107分
自然現象(雷)
9 R1.5 波及事故 火災によりPASが地絡動作し構内停電となった後、1000Vメガにて高圧回路の絶縁抵抗を測定したところ10MΩであったため、復電しても問題ないと考えPASを投入したところ、①高圧回路が絶縁不良で地絡が発生した上、②PASが動作しなかったため、波及事故となった。
①の原因については波及事故後に改めてハイボルトメガ(6000V)で絶縁抵抗測定を行ったところ電力取引用VCTにて絶縁不良(0Ω)が確認され、②の原因についてはDGR電源線の焼損が確認された。これらの原因が特定・除去されないまま、PASを再投入したため波及事故に至った。
供給支障電力:76kW、供給支障時間:69分
故意・過失
(作業者の過失)
・高圧の絶縁抵抗測定は、最終的にはハイボルトメガで判断する。
・DGRの電源を確実に確保してから、PASを投入する。
10 R1.5 波及事故 構内第一柱上のPASが破損したため、波及事故となった。事故発生時刻には雷が多発していたため、破損原因は雷と推測される。
供給支障電力:2,411kW、供給支障時間:103分
自然現象(雷)
11 R1.5 電気火災 架空配電線(6.6kV絶縁電線)に竹が接触し、当該電線の被覆が2m50cm程度損傷し、竹が焼損した。当該電線には絶縁管が取り付けられていたが、外れて落下していた。竹の荷重がかかったことにより絶縁管が湾曲し、絶縁管継手部にできた隙間に竹が入り込んだことにより、絶縁管が外れて脱落したものと推定される。 保守不備
(保守
 不完全)
・当該径間の竹を伐採
・周辺エリアにおいて、絶縁管の外れや樹木接触箇所の有無を確認
・既設電線に比べて、樹木接触に対する耐久性が高い電線に張り替え予定。
12 R1.5 破損事故 ガスタービン発電所において、定常運転中、「GT排気ガス圧力 高高」及び「タービン振動大」警報が発生し、トリップ停止した。
ガスタービンを開放点検したところ、燃焼器、タービン動翼・静翼、空気圧縮機動翼・静翼の一部に損傷、破損が見られた。燃焼器付属部品の摩耗・破断が起因となって、異常燃焼が発生して燃焼器が損傷し、損傷部品の飛散により後段の部品が損傷したものと考えられる。
燃焼器付属部品の摩耗・破断原因は、①部品の組込状態が不適切だったこと、②摩耗した部品を組込んだことと推定し、再発防止策を講じる。
保守不備
(保守
 不完全)
・適切に組込作業が実施できるよう要領を見直し、適切に組立したことを写真記録する。
・燃焼器付属部品を規定運転時間ごとに新品に交換する。
・異常燃焼の発生を早期に察知するため、排気ガス温度の直近数日間の変化を1日1回確認するとともに、燃焼振動を測定する装置を導入し1日1回確認する。
13 R1.5 電気火災 木造平屋建ての建物1棟が火災となった。
出火原因は以下のとおりと推定される。建物への低圧引込み線の絶縁被覆が、壁体の貫通口にて何らかの原因により破れ、銅線の一部がラスモルタル壁体内のワイヤーラスに接触して漏電が発生した。それにより壁体内で発熱し、モルタル下地のラス防水紙に着火、火災に至ったものと推定される。
なお、壁体の貫通口は合成樹脂可とう電線管で保護されていた。
電気火災(その他) ・今回の事故と同様の木造外壁ラスモルタル壁建築物について絶縁測定を即時に実施した。また、同建物の引込み口に漏電遮断器を設置し、漏電事故防止を図る。
・木造建物の絶縁測定回数を増加させ電気設備の維持を図る。
14 R1.6 感電負傷事故 一般住宅屋根上の改修工事にあたっていた作業員が、組立足場上で作業中に高圧配電線(6.6kV絶縁電線)に触れて感電し、約8.7mの高さから墜落した。右肘内側と両足裏に電撃傷痕あり、腰骨骨折のため、1か月の入院が必要となった。高圧配電線には防護管が取り付けられていなかった。 感電
(公衆)
(第三者の過失)
・当該現場の高圧線被覆損傷箇所の絶縁補修、高圧線の移設、防護管を取付け。
・同種事故未然防止のため各種団体へのPR等を実施。
・防護管未取付け建築現場等の発見を目的に巡回を強化。
15 R1.6 波及事故 受電用遮断器(6.6kV VCB 1990年製)が経年劣化による絶縁破壊のため、内部で短絡が発生した。出迎え方式で保護範囲外であったため波及事故に至った。
供給支障電力:343kW、供給支障時間:44分
保守不備
(自然 
 劣化)
・高圧ケーブル及び高圧機器を更新し、今後も更新推奨時期を超過する機器を計画的に取替える。
・年次点検の頻度を1回/2年から1回/1年に変更し、保安管理の精度を上げる。
16 R1.6 波及事故 高圧母線(6.6kV絶縁電線)が零相変流器の貫通部で地絡し、波及事故に至った。設備設置当初(1980年頃)から点検が実施されておらず、地絡継電器は、事故時も事故後の動作試験時も不動作だった。
供給支障電力:774kW、供給支障時間:81分
保守不備
(保守
 不完全)
・電気主任技術者を選定し、保安規程に基づく保守点検を確実に実施する。
・高圧ケーブル及び高圧機器を更新し、今後も更新推奨時期を超過する機器を計画的に取替える。
17 R1.6 波及事故 高圧地中ケーブル(1995年製 CVT)が絶縁破壊によって地絡し、PGS(1993年製)が不動作のため、波及事故に至った。
高圧地中ケーブルの絶縁破壊は、ケーブルが収納されているマンホール内部に水がたまっており、水トリーが原因と考えられる。PGSの不動作については、継電器が不動作であったためであるが、継電器不動作の原因は不明である。
供給支障電力:3,700kW、供給支障時間:61分
保守不備
(自然
 劣化)
・電気主任技術者による点検結果等に基づき、経年の劣化を考慮した高圧機器更新時期の計画を立てて、更新を実施する。
・高圧ケーブル及びPGS(継電器を含む)の交換を実施。
18 R1.6 社会的影響が大きい事故 火力発電所の近隣に錆びた鉄粉が飛散し、自動車等へ付着した。原因は以下のとおりと推定される。
・空気予熱器のシール箇所の隙間を調整する際、スプリングが圧縮・固着した状態となっていた。
・スートブロワーの蒸気配管が損傷し、漏洩した蒸気が同スプリングにあたってスプリングの固着が解放されたことにより、シール部の隙間がなくなり接触が発生し、鉄粉が飛散した。
保守不備
(保守
 不完全)
・当該スプリングの伸びに関わらず物理的にシーリングシューと固定部の接触を防止するストッパーを設置する。
・スートブロワー蒸気配管は、全数耐力強化したものへ取り替えを行う。
・定期事業者検査時にスプリング長を測定することで健全性を確保する。
・施工要領書へ当該装置の検査項目を追記し、設置者、施工者で確認する。
19 R1.7 波及事故 建設業者が当該事業場解体工事中に誤ってハンドカッターで高圧用受電用ケーブルを損傷した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
電気主任技術者(電気保安法人)は解体工事する日時の事前連絡を依頼していたが、電気保安法人に事前連絡がなく解体工事が行われた。
供給支障電力:877kW、供給支障時間:61分
故意・過失
(公衆の故意・過失)
・当該事業所を廃止
・電気保安法人から設置者への事前連絡依頼を徹底
20 R1.7 波及事故 製品試験時に使用する補償用コンデンサの配線を、3相接続すべきところ誤って2相のみ接続したため、零相(地絡)電圧及び零相電流が発生し、波及事故に至った。
なお、構内の地絡方向継電器が不動作の原因は調査中。
供給支障電力:1,099kW、供給支障時間:96分
故意・過失
(作業者の
過失)
・試験回路ケーブル配線時のダブルチェックを実施する。
・試験回路用VCSをラッチ式から励磁式に変更し、仮に誤接続に伴い地絡・停電した際、VCSを開放する。
21 R1.7 波及事故 LBS(1990年製)が絶縁劣化により地絡を起こした。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
電気主任技術者は、2005年から更新を勧めていたが更新されず、自然劣化により事故に至った。
供給支障電力:78kW、供給支障時間:60分
保守不備
(自然 
 劣化)
・受電設備の変更を予定
22 R1.7 波及事故 PASに落雷があり、地絡継電器は動作したが、PASが破損のため動作せず、波及事故に至った。
供給支障電力:248kW、供給支障時間:69分
自然現象(雷)  
23 R1.7 波及事故 PAS(2011年施工)内部に水が溜まったことにより地絡し、波及事故に至った。PASの外箱天面に取付用ボルトが押しつけられる形で施工されたためPAS外箱の天面が窪み、窪み部位に雷サージが流入したために小穴が生じ、そこから雨水がPAS内部に入り込んだことが原因とされる。
供給支障電力:1,394kW、供給支障時間:63分
設備不備
(施工  
 不完全)
・今後のPAS取付時には施工業者等に、同種の施工不良に伴う事故が発生しないように周知・助言する。
・電気保安法人においても、主任技術者全員で情報を共有し、今後の新規PAS取付時には施工業者に今回の発生事例を周知し、同種の施工不良に伴う事故が発生しないよう助言する。
24 R1.8 電気火災 分電盤に取り付けた低圧コンデンサから出火し、工場が全焼した。低圧コンデンサの経年劣化が出火の原因と想定される。 保守不備
(自然 
 劣化)
・経年劣化した低圧コンデンサが出火する例は他にもあるため、経年劣化した低圧コンデンサを撤去した。
・主任技術者が所属する協会において、当該事象を周知した。
25 R1.8 電気火災 柱上変圧器の低圧配線部分が焼損し、焼損した低圧配線の被覆等が落下して電柱下の雑草(約13m2)に延焼した。原因としては、低圧配線は200mm2を施工すべきところ100mm2が施工されていたこと、及び当該低圧配線に多く偏って引込線が接続されたことで、低圧配線の許容値の2倍以上の電流が流れ、焼損したものと推測される。 設備不備
(施工  
 不完全)
・同様の施工不良が他にないか調査
・施工業者等への事例周知及び注意喚起
・正しい標準工事の認識と許容電流の知識付与に向けた教育の実施
26 R1.8 感電負傷事故 建築工事に伴い、工事会社従業員が足場組立の作業中、低圧架空電線(屋外用ビニル絶縁電線)に接触、感電し、電線にもたれかかった状態で発見された。工事会社の現場責任者が被災者を電線から引き離したところ意識が回復し、その後病院へ搬送、治療入院した。
当該電線には事前に防護管が取り付けられていたが、クレーンとの接触から保護するためのもので、足場が組み立てられた箇所は保護されていなかった。また、足場が当該電線の高さまで組まれることが、防護管取付業者に伝えられなかった。
感電
(公衆)
(被害者の過失)
・当該電線の絶縁補修及び防護管の取付けを実施。
・工事会社従業員等に電気事故防止PRを実施。
・各種団体の関係者が集まる講習会で今回の事例を踏まえた電気事故防止PRを実施。
・防護管取付業者に対して本事例を周知するとともに、防護管の取付範囲等の教育を実施し、同種災害の防止を図る。
27 R1.8 波及事故 PASが直撃雷により内部焼損した。地絡継電器は動作したが、PASの電源側が破損したため波及事故に至った。
供給支障電力:2,666kW、供給支障時間:124分
自然現象(雷)  
28 R1.8 波及事故 LBSの経年劣化により地絡又は短絡し波及事故に至った。本物件は貸しテナントであったが、テナントが退去した4年ほど前から電気主任技術者を選任していない状態であった。電気主任技術者による保守点検が行われていない状態で受電を続けたことから当該事故が発生した。
供給支障電力:325kW、供給支障時間:71分
保守不備
(保守
 不完全)
現在は使用していない物件のため、電力契約を解約した。
29 R1.8 波及事故 PASが直撃雷により内部焼損した。地絡継電器は動作したが、PASの電源側が短絡したため波及事故に至った。
供給支障電力:1,251kW、供給支障時間:29分
自然現象(雷)  
30 R1.8 破損事故 台風に起因する強風により、風力発電所の風車のブレード1枚がタワーに接触し、ブレード先端部後縁側約1.5mが裂けて開き、損傷した。
原因は、設計値を超える乱流及び逆ウインドシアにより、ブレードの曲がりが過大となり、タワーに接触したと推定される。当該地点は尾根上に位置するため、吹き上げる風によって、上部より下部の風速が大きくなるという逆ウインドシアが発生したと考えられる。
なお、風況によってブレードのしなりを抑制する制御モードが用意されていたが、事故時には起動条件を満たしていなかった。
自然現象
(風雨)
ブレードのしなりを抑制する制御モードの起動条件と解除条件を見直し、当事故の風況で確実に起動できるようにすることで類似事故防止を図る。
31 R1.8 波及事故 真空遮断器(1982年製)が経年による絶縁劣化により地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
直近の停電点検結果において劣化の傾向があり、更新計画を進めているところに事故が発生した。
供給支障電力:750kW、供給支障時間:98分
保守不備
(保守
不完全)
・更新推奨時期を超過した機器について、早急に更新を行う。
・今回の事故点が保護範囲内となるよう、PASの設置を計画する。
32 R1.9 感電負傷事故 変電設備の改修工事中、充電中の77kV断路器に誤って昇り、充電箇所に触れ感電負傷した。作業範囲は区画ネットで区画されていたが、被災者は、予定外の作業指示を受けて作業場所を誤認し、無断で区画ネットを外し、作業区域外の充電機器に無断で昇ったと推定される。 感電
(作業者)
(作業方法不良)
作業開始前に、現場監督者が作業員に対し、区画ネットを無断で外さないこと、作業場を出る場合は現場監督者の了解を得ること、作業内容や工法等に変更又は追加が生じた場合は現場監督者に報告し指示を仰ぐことを徹底するとともに、電気・高所作業に知識の乏しい作業員に区画の重要性や作業標識の意味等を教育する。
33 R1.9 破損事故 水路式の水力発電所にて、水槽水位低下により発電機が停止した。現場確認により、放水口付近の河川が濁っていること、周辺道路の一部が冠水していることが確認されたので、導水路を抜水後、導水路内部を点検した結果、落盤により導水路の一部が破損していることが確認された。
原因は調査中。
調査中  
34 R1.9 破損事故 太陽光発電所において、パワーコンディショナー1台が焼損した。調査の結果、パワーコンディショナーの下部にある直流電線が損傷し、発電時に損傷部が発熱・出火して上部のパワーコンディショナーに延焼したものと推定された。直流電線損傷の原因は、現場に多くの動物の足跡が見受けられたことから、動物が電線を損傷させたと推測される。 他物接触
(鳥獣
 接触)
フェンスを再度チェックし、フェンス損傷部やフェンスと地面との空隙部を補修した。
35 R1.9 波及事故 PASが直撃雷により焼損したため、波及事故に至った。
供給支障電力:3,028kW、供給支障時間:193分
自然現象(雷)  
36 R1.9 波及事故 埋設されていた既設排水管を撤去するための排水管の切断作業中において、電動切断工具にて高圧ケーブルの埋設配管を切断したことにより高圧引込みケーブルを損傷したため地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。なお、工事にあたって電気主任技術者への事前連絡はなかった。
供給支障電力:275kW、供給支障時間:60分
故意・過失
(公衆の故意・過失)
工事会社等への注意喚起を行う。
37 R1.9 破損事故 火力発電設備にてボイラー運転中、ボイラー破孔検知の警報が発報した。現地点検を実施したところ、ガス混合室点検口より漏水を確認したため、緊急停止を行った。後日、点検口を開放し、ボイラー内部を確認したところ、水管が破孔していた。
原因は、水管保護耐火物が脱落し、水管に直接高温の排ガスが接触し、高温腐食により減肉したことによるもの。
保守不備
(保守
 不完全)
水管の取替えの際、水管保護耐火物が剥離したとしても水管と排ガスが接触しないよう対策を講じた。
38 R1.9 波及事故 雨どいの補修工事のため、足場組立業者が足場固定のために壁にドリルで穴を開けた際に、誤って屋内の高圧引込みケーブル配管にドリル刃を貫通させ地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。なお、工事にあたって電気主任技術者への事前連絡はなかった。
供給支障電力:1,910kW、供給支障時間:63分
故意・過失
(公衆の故意・過失)
工事の計画がある場合には、電気主任技術者に連絡をする。
39 R1.9 波及事故 落雷によりPAS内部が破損した。本線及び予備線が施設されていたが、両方のPASが破損した。
本線側の供給支障電力:2,565kW、供給支障時間:71分
予備線側の供給支障電力:1,004kW、供給支障時間:59分
自然現象
(雷)
 
40 R1.10 感電負傷事故 工場にて、設備修理作業を行うため、停電措置を実施していた。電気室にて3.3kV遮断器の「切」操作を実施した後、同遮断器を断路位置に引き出す作業を実施したところ、遊び手の左手甲が充電部(遮断器の端子部)に触れ感電した。本来であれば、遮断器が切であれば当該部分は無充電のはずが、遮断器の配線ミスのため充電されていた。被害者は全治約4週間の電撃症を負った。 感電
(作業者)
(電気工作物不良)
・正規の配線に是正する。
・他に配線間違いの遮断器がないか調査する。
・遮断器前面に接触防止カバーを取り付ける。カバー設置完了までは、遮断器引き出し操作時は保護具を着用し検電を実施する。
・配線ミス・ヒューマンエラーも考慮してリスクアセスメントを実施し、リスク低減対策を策定する。
41 R1.10 電気火災 柱上の22kV区分開閉器でアークが発生し、発火源となる飛散物が周囲(道路法面)に飛散し電柱下の雑草(約1.3m2)に延焼した。
原因は次の通りである。架空電線のがいしに取り付けられていたアークホーンのカバーが劣化していたところ、スズメがアークホーン間に入り一相が地絡となった。それにより他の相の対地電圧が上昇したことによって、区分開閉器のブッシング内部においても地絡が発生し、二相間短絡へ移行した。当該ブッシングには過去に発生した閃絡の痕跡があり絶縁耐力が低下していたと推測される。ブッシング内部で発生した閃絡アークによりブッシングが破損し、発火源となる飛散物が落下した。飛散物については、区分開閉器の構成部品が難燃性であり焼損残渣は確認できなかったこと、一方で、付近の他の電柱上に営巣の痕跡が見受けられたことから、営巣材の可能性が考えられる。
保守不備
(自然
 劣化)
・巡視で発見されたアークホーンカバーの不良分については、区分開閉器が人通りの多い場所に設置されている箇所を優先的に取替えることで、地絡事故発生リスクの抑制と公衆保安の確保を図る。
・区分開閉器のブッシングは、製造メーカーの知見を得て地絡に至った原因の究明に取り組み、今後の対策に資することとする。
42 R1.10 感電負傷事故 3tトラッククレーンで資材つり上げ中、ブームが上空の77kV送電線に接近しクレーンオペレーター及び玉掛者が感電負傷した。電力会社は事業者へ送電線付近におけるクレーン等重機使用時に事前連絡するよう伝えていたが、当該作業前に連絡はなかった。被害者は医療機関に搬送された後、入院治療した。 感電
(公衆)
(被害者の過失)
現在実施している対策(送電線影響範囲明示鋲及び注意喚起のぼりの設置)に加え、作業制限高さ明示用ロープ、構内でのクレーン作業禁止看板及び送電線影響範囲明示用白線を設置し、事故未然防止を図る。
43 R1.10 波及事故 高圧引込ケーブルが断線によって短絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。断線は台風による飛来物が原因と推測される。
供給支障電力:914kW、供給支障時間:7分
自然現象(風雨)  
44 R1.10 波及事故 地中高圧引込ケーブル(CVT 1999年製)が地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地中埋設管路に水がたまっていたため、地絡の原因は水トリーと推測される。
供給支障電力:572kW、供給支障時間:55分
保守不備
(自然
 劣化)
・高圧引込ケーブルが保護範囲内となるよう、PASの設置を検討する。
・更新推奨時期を超過するその他の機器についても計画的に取替える。
45 R1.10 波及事故 高圧引込ケーブル(CVT 1992年製)が地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。当該ケーブルの端末処理部が、経年劣化により絶縁破壊したと推測される。
供給支障電力:600kW、供給支障時間:84分
保守不備
(自然
 劣化)
・推奨耐用年数並びに電気主任技術者による点検結果等を鑑み、経年の劣化を考慮した予防保全に努め、計画を立てて機器更新を実施する。
・PASの設置を決定した。
46 R1.10 波及事故 高圧引込ケーブル(CVT 1989年製)が地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は、ケーブルシースが収縮するシュリンクバック現象であると考えられる。
供給支障電力:585kW、供給支障時間:86分
保守不備
(自然
 劣化)
・高圧引込みケーブルの交換を実施。
・更新推奨時期を超過した機器を年度末までに交換する。
・今後は更新推奨時期に達する前に計画的に交換を実施する。
47 R1.11 破損事故 火力発電所において、通常運転中に発電機用遮断器が自動開放し、発電機が緊急停止したため、現地を確認したところ、蒸気タービンのタービン加減弁の異常を確認したことから、タービンを手動にて緊急停止した。その後の調査で、蒸気加減弁動作用の差動トランスにおいて抵抗値の特性異常を確認したため、分解したところ、樹脂モールド内部にて電線が断線していることが判明した。 保守不備
(自然
 劣化)
差動トランスを定期的に交換する。
48 R1.11 波及事故 真空遮断器(1996年製)本体の絶縁劣化により短絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。絶縁劣化の原因は経年劣化と推測される。
供給支障電力:654kW、供給支障時間:37分
保守不備
(自然
 劣化)
・真空遮断器等の交換を実施した。
・更新推奨時期を超過した機器について、順次取替を計画する。
・点検頻度を増加させ、保安管理の精度を上げる。
・不具合及び劣化の兆候が見受けられた場合は速やかに取替する。
49 R1.11 波及事故 真空遮断器(1998年製)が老朽化により二次側が相間短絡した。電力会社の配電線が停電後、PASが開放されたため再閉路に成功したが、短絡箇所が除去されないままPASを再投入したため波及事故に至った。PAS再投入前、大地-電路間の絶縁抵抗測定を行い、問題なしと判定したが、外観点検が不十分で、また各機器を切り離して相間の絶縁抵抗測定までは行っておらず、真空遮断器の相間短絡に気づくことができなかった。
供給支障電力:898kW、供給支障時間:27分
故意・過失
(作業者の過失)
PASを再投入する前に、以下のような点検を実施し、原因箇所の特定調査を十分に実施する。
・詳細な外観点検の実施
・各機器と線路を切り離し、対大地間・相間の絶縁抵抗を測定
50 R1.11 破損事故 火力発電所において、通常運転中にボイラードラム水位レベル低下の警報が発報したため、手動給水を開始するが、水位が回復しないことから、手動にて非常停止を実施した。その後の点検の結果、ボイラー内の水管を保護している耐火物が経年劣化により一部に剥離が発生し、不純物が多く混在した燃焼ガスが水管に直接接触することで、水管の減肉が進行し、破孔したものと考えられる。 保守不備
(自然
 劣化)
当該事象発生箇所の耐火物について点検を強化する。当該耐火物の点検要領を策定し、目視点検や肉厚測定等の基準を定めた。
51 R1.12 波及事故 PAS(1982年製)の二次側にて絶縁劣化により地絡が発生した。継電器により地絡検知したが、PASが動作しなかったため、波及事故に至った。
絶縁劣化が発生した原因は、指針軸のパッキンが経年劣化により気密性能が落ち、水が浸入したことが推定される。PASが動作しなかった原因は、トリップコイルの故障又はトリップ回路の断線が考えられる。
供給支障電力:2414kW、供給支障時間:62分
保守不備
(自然
 劣化)
・年次点検の継続実施。
・2年に1回、高所作業車を利用してPASを目視にて点検する。
・PASを自己診断機能付きに交換する。
52 R1.12 波及事故 PASが動作し構内が停電したため、絶縁抵抗計(1000V)で計測したところ絶縁異常を確認出来なかった。PASを投入したが、数分後に再びPASが動作した。LBSの電源側か負荷側のどちらの異常か確認するためにLBSを開放し、PASを再投入したところ、継電器が電源喪失状態となりPASが動作せず、波及事故に至った。電力会社のASを開放した後に調査したところ、高圧引込みケーブルが絶縁不良となっていた。
供給支障電力:1609kW、供給支障時間:63分
故意・過失
(作業者の過失)
・PAS投入前に継電器の電源を確保する、等の作業手順を遵守する。また作業手順を遵守すべき旨を、電気主任技術者が所属する協会内に周知する。
・ケーブルを取替え、PASをVT内蔵型に変更した。
53 R1.12 波及事故 地中高圧引込みケーブル(CVT 1987年製)が地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は経年劣化と推定される。
供給支障電力:1742kW、供給支障時間:52分
保守不備
(自然
 劣化)
・高圧引込みケーブルが保護範囲内となるよう、PASを設置した。
・更新推奨時期を超過するその他の機器についても計画的に取替える。
・不具合及び劣化の兆候が見受けられた場合は速やかに取替える。
54 R1.12 感電負傷事故 6.6kV柱上変圧器の取替作業中、高圧線を切断しようとしたところ、高圧線が活線であったため感電負傷した。当時、被災者は高圧絶縁手袋を着用していなかった。被災者は一時意識なし、心肺停止の状態となったが、救急車内でAEDにより蘇生し、入院治療を行った。
以下の事故原因が推定される。
・指揮者が被災者以外の作業員に高圧絶縁手袋の取り外し指示を行ったが、被災者は自らに対する指示と勘違いしたため、被災者が高圧絶縁手袋を取り外してしまった。
・指揮者は被災者に作業指示及び待機指示を明確に行わなかったため、活線状態であるにも関わらず作業を開始してしまった。
感電
(作業者)
(作業方法不良)
・指揮者は保護具の取り外しを指示する際、対象作業員を呼称し指示する。
・指揮者は作業員に明確な作業指示並びに待機指示を確実に行い、作業員は指揮者から指示された作業内容を復唱する。
・今回の対策の内容・ポイントを関係者に周知し、安全意識をもって作業できるよう定着を図る。
・今回の対策項目を追加したパトロール表を用いて、安全パトロールにより再発防止対策の定着を図る。
55 R2.1 波及事故 PASが動作し構内が停電したため、絶縁抵抗計(1000V)で計測したところ絶縁異常を確認できなかった。PASを投入したところ、波及事故に至った。当初のPAS動作の原因は、高圧引込み絶縁電線への樹木接触であるが、当日は風雨であり樹木接触が間欠的に発生していたため、PAS投入後の間欠地絡は構内の地絡継電器では検出できなかったものと推定される。
供給支障電力:1,081kW、供給支障時間:72分
故意・過失
(作業者の過失)
・電線に近接する樹木を伐採した。
・電気主任技術者が所属する協会内において、以下の項目を実施する。
-電気主任技術者に対して、作業手順を遵守するよう指導する。
-事故検討会を開催する。
-事故対応チェックリストを活用するように指導する。
-事故内容及び事故検討会実施結果を協会内に公表し、対応策を周知する。
56 R2.1 破損事故 火力発電所において、「火炉通風量異常高」が発生しボイラー及びタービンが自動停止した。調査したところ、蒸発管1本の一部が縦方向に破口していることを確認した。原因は、蒸発管内への異物の詰まりにより当該部分の温度が急激に上昇し、硬度低下が発生、破壊に至ったと推定されるが、異物の混入源については調査中。 調査中  
57 R2.1 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1995年製)の端末処理部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は経年による絶縁劣化が推定される。
供給支障電力:262kW、供給支障時間:44分
保守不備
(自然
 劣化)
・年次点検の頻度を2年に1回から1年に1回に変更し、保安管理の精度を上げる。
・更新推奨時期を超過する機器について計画的に取替える。
・不具合及び劣化の兆候が見受けられた場合は速やかに更新する。
58 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル線下の建屋が火災となり、上空通過の同ケーブルが焼損した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
供給支障電力:2,599kW、供給支障時間:32分
故意・過失
(火災)
・高圧引込みケーブルが保護範囲内となるよう、PASを設置した。
・保安教育を実施、社内緊急連絡網を作成し緊急時に備える。
59 R2.2 破損事故 火力発電所のばい煙処理設備に設置されている空気ファンにて、軸受振動大の警報が発報したため、運転を手動停止した。点検の結果、軸受の損傷を確認した。
当該ファンの設計、製造、組立及び運転状況から、軸受の単体不良が発生したと推定される。
設備不備
(製作
 不完全)
当該ファンの分解点検時に軸受を消耗品として交換するとともに、軸受振動について中央制御室から常時遠隔監視を行う。
60 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1990年製)の端末部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は経年劣化と推定される。
供給支障電力:1391kW、供給支障時間:79分
保守不備
(自然
 劣化)
・高圧ケーブルを交換した。
・将来更新時にPASの設置を検討する。
61 R2.2 波及事故 建物内改装工事において、低圧電線を撤去しようとしたところ、ケーブルラック上に布設されていたPAS制御線と高圧ケーブルを低圧電線と誤認し、これらを切断した。PAS制御線が先に切断されていたため、高圧ケーブル切断時にPASが動作せず、波及事故に至った。高圧ケーブル誤切断による負傷者はなかった。
供給支障電力:1,712kW、供給支障時間:61分
故意・過失
(作業者の過失)
・高圧ケーブルが再び切断されないよう、撤去工事完了まで高圧ケーブルの布設ルートを変更した。
・高圧ケーブルは電線管に収め、電線管には高圧電線であることの表示を行った。
・PASをLA、VT内蔵型に変更し、DGRを構内第1柱に設置した。
62 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1993年製)の端末部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は経年劣化と推定される。
なお、当事業場は電気主任技術者未選任であり、長期にわたって電気設備の点検が行われていなかった。
供給支障電力:1,241kW、供給支障時間:66分
保守不備
(保守
 不完全)
・電気主任技術者を選任した。
・保安規程に基づく保守点検を確実に実施する。
・高圧引込みケーブルが保護範囲内となるよう、PASの設置を検討する。
・更新推奨時期を超過した機器について、順次取替を計画する。
・不具合及び劣化の兆候が見受けられた場合は速やかに取替する。
63 R2.2 波及事故 屋外高圧受電キュービクル周辺の不審火による火災により、キュービクル内の高圧設備及び高圧ケーブルの一部が焼損した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
供給支障電力:1,125kW、供給支障時間:82分
故意・過失
(火災)
使用電力が比較的小さいため、自家用電気工作物を廃止し一般用電気工作物に変更する。
64 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1996年製)の端末部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は、ケーブルシースが収縮するシュリンクバック現象が考えられる。
供給支障電力:1,013kW、供給支障時間:63分
保守不備
(自然
 劣化)
・月次点検時に、高圧引込みケーブル端末部分の目視点検を双眼鏡等を用いて確実に行う。
・年次点検時に、高圧引込みケーブルの絶縁抵抗測定を10,000Vメガーを使用して実施するとともにE方式及びG方式で測定し、履歴管理を行う。
・更新推奨時期を超過する機器について、更新計画を策定し改修を促進する。
65 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル(CV 1972年製)が絶縁劣化により地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
供給支障電力:344kW、供給支障時間:29分
保守不備
(自然
 劣化)
・高圧ケーブルを交換した。
・PASの新設を検討する。
・更新推奨時期を超過する機器について順次更新する。
66 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1995年製)の端末部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は、ケーブルシースが収縮するシュリンクバック現象が考えられる。
なお、当事業場は電気主任技術者未選任であり、長期にわたって電気設備の点検が行われていなかった。
供給支障電力:1,450kW、供給支障時間:111分
保守不備
(保守
 不完全)
・電気主任技術者を選任し、電気設備の点検を確実に実施する。
・高圧ケーブルを交換した。
67 R2.2 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 2016年製)の端末部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因については調査中。
供給支障電力:667kW、供給支障時間:66分
調査中  
68 R2.3 社会的影響が大きい事故 空港において、アース付き100Vコンセントのアースに過電圧が生じたことにより、航空会社の搭乗システム等に障害が発生した。当該事象により、約30便の欠航が生じた。
100Vコンセントのアースに過電圧が生じた原因は、400V動力回路からの漏電と推定されるが、詳細については調査中。
調査中  
69 R2.3 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 2008年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
マンホールに水がたまっていたため、地絡の原因は水トリー現象と推定される。
供給支障電力:1,435kW、供給支障時間:74分
保守不備
(自然
 劣化)
・年次停電点検時に高圧メガ(10,000V)を使用して判断する。
・PASの設置を検討する。
70 R2.3 破損事故 火力発電所において、継電器が作動しガスタービン及び発電機が停止した。
点検の結果、発電機の固定子巻線が経年劣化により短絡したものと推定されるが、詳細については調査中。
調査中  
 

 
中部近畿産業保安監督部近畿支部 電力安全課