経済産業省中部近畿産業保安監督部近畿支部

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電気事故情報

令和2年度

中部近畿産業保安監督部近畿支部 電力安全課

:更新部分(令和2年7月31日)

4月

No.発生年月事故種別概要原因再発防止対策
1 R2.4 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1997年製)の端末部分で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は経年劣化と推定される。
供給支障電力:119kW、供給支障時間:44分
保守不備
(自然劣化)
高圧ケーブルは経年劣化に伴い絶縁抵抗の急激な低下が起こりうることを認識し、更新推奨年を超過する前に、下記に記載するいずれかの対策を検討する。
  • 高圧ケーブルを更新推奨年内に更新する。
  • PASを設置する。
その他の対策として
  • 保安教育にて高圧受電設備の波及事故防止対策等の教育・指導を行う。
2 R2.4 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 2011年製)が水トリー現象により絶縁不良となり、地絡が発生した。事故点は、地絡保護継電器(以下「DGR」という)の保護範囲内であったが、DGRが動作しなかったため、波及事故に至った。
DGR不動作の原因は調査中。
供給支障電力:2,550kW、供給支障時間:78分
調査中 (高圧引込みケーブルの絶縁不良に関する対策)
水トリー劣化に比較的効果の高いE-EタイプのCVTケーブルの採用を検討する。
3 R2.4 波及事故 建物2階梁の撤去作業中に、建設業者作業員が誤って油圧ショベルで高圧引込みケーブル(屋側電線路)を損傷させた。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。なお、当該事業場は近日中に廃止予定であった。
供給支障電力:902kW、供給支障時間:29分
故意・過失
(公衆の故意・過失)
  • 工事の計画がある場合は、電気主任技術者へ連絡することを、複数の工事担当者に対して周知徹底する。
  • 電気主任技術者は工事範囲を確認し、電線路への表示や、作業員への指導を行う。

5月

No.発生年月事故種別概要原因再発防止対策
4 R2.5 破損事故 水力発電所において、発電機起動時に起動渋滞が発生し停止した。原因を調査したところ、調速機デフレクタのサーボドライバ基板の電装部品が経年劣化により焼損していることが判明した。 保守不備
(自然劣化)
当該部品の取替えを行った。
5 R2.5 破損事故 変電所で275kV母線保護継電器が動作した。ガス絶縁開閉装置(GIS)の外観点検及びガス分析を実施したところ、275kV遮断器において異常が確認されたため、当該遮断器内部の点検を行ったところ、絶縁筒の一部が剥離していることを確認した。
原因については調査中。
調査中  
6 R2.5 波及事故 高圧地中引込みケーブル(CVT 2009年製)が絶縁不良となり、地絡が発生した。PASが設置されていたが、事故時にPASが開放しなかったため波及事故に至った。
ケーブルが地絡した原因は、事故点周辺に水トリーが観察されたことから、水の影響があったものと推測される。PASが開放しなかった原因は、地絡電流がアーク放電により高調波を多く含んだ針状波となっており、地絡保護継電器が地絡を検出できなかったこと等が推測される。
供給支障電力:812kW、供給支障時間:82分
保守不備
(自然劣化)
高圧ケーブル及び高圧機器が絶縁低下した場合は、早急に改修計画を立てる。
7 R2.5 波及事故 PAS(2006年製)が何らかの原因で焼損し、波及事故に至った。PASが焼損した原因については調査中。
供給支障電力:1,127kW、供給支障時間:110分
調査中  
8 R2.5 波及事故 建物の火災によりキュービクル及び高圧ケーブルが焼損し地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。
供給支障電力:437kW、供給支障時間:38分
故意・過失
(火災)
延焼範囲が広大なため、建物を取壊し事業場を廃止とする。
9 R2.5 波及事故 高圧地中引込みケーブル(CVT 2011年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地下配管内に水が溜まっており、事故点周辺に水トリーが観察されたことから、地絡の原因は水トリーと推定される。
供給支障電力:1498kW、供給支障時間:108分
保守不備
(自然劣化)
  • 高圧メガー(10,000V)G方式でケーブルの絶縁に特化したデータで絶縁値の各相バランス並びに経年劣化を監視する。
  • 高圧メガーは内部インピーダンスが高いため測定電流が大きいと電圧降下を起こし設定電圧まで上がらないため、1,000Vメガーによる芯線-対地間絶縁値とシールド-対地間の絶縁値も測定する。
  • 3年に1回、及び測定結果に劣化の急激な変化が現れたり、測定値が要注意値に達したときは、ケーブルを機器から切り離しケーブル単体での測定を行う。その結果が要注意域の時はケーブルの入替えを指示する。
10 R2.5 波及事故 高圧引込みケーブル(CVT 1999年製)が絶縁不良により地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。地絡の原因は経年劣化と推定される。
供給支障電力:135kW、供給支障時間:105分
保守不備
(自然劣化)
  • 事故が発生したケーブル、及び推奨耐用年数が経過したほかの機器を更新し、経年劣化を考慮した予防保全に努める。
  • PASの設置を提案する。
  • 今後、更新推奨年数を超過する機器はその都度指摘し、計画的な更新を促す。
  • 推奨耐用年数を超過する機器が更新されるまでは、毎年停電を伴う年次点検を実施し、保安管理を行う。