番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS2台(1台あたり80kW、2018年製)が破損した。調査の結果、1台目については、直流側ケーブルのコネクタ誤装着による導通不良が原因と推定される。2台目については、隣接する他のPCSが焼損した影響で当該PCSのケーブルも焼損し、ヒューズ溶断及びアークが発生したためと推定される。 | 設備不備(施工不完全) |
|
2 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(990kW、2013年製)が破損した。現場確認の結果、PCS内部インバータ4台のうち1台の基盤焼損が判明した。メーカーによる調査の結果、インバータ内部回路の偶発的な故障が原因と推定される | 設備不備(製作不完全) | 今回の事故事例について、本社内及び各事業場に情報共有し、今後の保安業務に活用する。 |
3 New | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(定格80kW、2018年製)が停止し、再起動不能となった。調査の結果、外来サージによる検出回路部品のダメージ、ケーブル長の不足による接続部ストレス、信号配線系の接触不良による抵抗増加によって機器を制御するための信号検出が不安定になることで発生した故障と推定されたが、原因の特定には至らなかった。 | 不明 |
|
4 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、1992年製)で地絡が発生し、地絡方向継電器(DGR)及びPGS(1982年製)が動作せず、波及事故に至った。調査の結果、原因はPGS内部の地絡検知機構の接点不良と推定される。なお、3年前からの年次点検で高圧引込みケーブルに絶縁不良が見つかっており、設置者も報告を受けていたが早急な交換が必要であるとの認識がなく、交換を実施していなかった。 供給支障電力:972kW、供給支障時間:77分 |
保守不備(保守不完全) |
|
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2020年製)が破損した。現場確認の結果、PCS内部の焼損とケーブルの絶縁不良が判明した。メーカーによる調査の結果、当該PCSの直流側の部品とケーブルに溶損が発生し、さらに金属部と接触したことでアークが生じて焼損に至ったと推定される | 設備不備(製作不完全 | PCSに不具合があった際、焼損事故を防止する為、以下の対応を電気主任技術者と管理会社で行う。
|
6 | 波及事故 | 建物解体工事中に解体作業員が、高圧引込みケーブル及び配管を誤って切断した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため波及事故に至った。なお、連絡責任者は工事会社から事前に電気設備の周辺で工事をする連絡を受けておらず、電気主任技術者へ連絡をしていなかった。 供給支障電力:1,235kW、供給支障時間:73分 |
故意・過失(作業者の過失) |
|
7 | 破損事故 | 受電設備(22kV)の遮断器(VCB、2005年製)が破損し、構内が停電した。当該遮断器の設置場所は山裾で溜め池が真横にあるため湿気が流入しやすく、また道路沿いにあるため排ガス及び粉塵も流入しやすいことから、遮断器の絶縁碍子の劣化が進行して破損に至ったと推定される。 なお、前年度の年次点検の際、降雨時に測定した遮断器の絶縁抵抗値は基準値を下回っていたが、天候回復後に再度測定したところ、基準値を上回ったため、その後も継続使用した。また、メーカーの交換推奨期間を超過していたが、8年前から遮断器の精密点検・清掃周期を1年から3年に延伸しており、碍子交換や湿気対策等の根本的な処置も行っておらず、絶縁碍子の劣化進行を速めた。 |
保守不備(保守不完全 |
|
8 | 波及事故 | 受電設備(6.6kV)の遮断器(VCB、1997年製)が焼損し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査中の結果、VCB真空バルブの固定ボルトには溶融痕が、絶縁部にはトラッキング痕が認められた。メーカーからは、10年以上経過したVCBは絶縁部の清掃が必要と注意喚起されていたが、実施されておらず、絶縁劣化が生じ短絡に至ったと推測される。 供給支障電力:357kW、供給支障時間:120分 |
保守不備 (保守不完全) |
|
9 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2013年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。NITEによる調査の結果、原因は、飛来物が高圧ケーブルに接触したことにより、シースおよび絶縁体表面が損傷し、絶縁破壊に至ったものと推定される。 供給支障電力:1,170kW、供給支障時間:78分 |
他物接触(その他の他物接触) |
|
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 破損事故 | 小出力の太陽電池発電設備において、架台が破損した。詳細な原因は調査中。 | 事業者において調査中 | |
2 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS用の交流側遮断器がトリップし、PCS1台(80kW、2018年製)が停止状態になった。交流側遮断器を再投入し、PCSの本体スイッチを「入」にしたところ、PCSから異音がして再び交流側遮断器がトリップした。詳細な原因は、メーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
3 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS用の交流側遮断器がトリップし、PCS1台(80kW、2018年製)が停止状態になった。交流側遮断器を再投入したところ、警報リセットできず再起動不能となった。詳細な原因は、メーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
4 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、モジュール、架台が積雪により損傷した。積雪荷重が後方に掛かることによって架台が倒壊したと推定される。 | 氷雪 | 架台側面の剛性強化補強を行う。 |
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、モジュール、架台が積雪により損傷した。積雪荷重が後方に掛かることによって架台が倒壊したと推定される。 | 氷雪 | 架台側面の剛性強化補強を行う。 |
6 | 波及事故 | VCT負荷側の高圧絶縁電線とVCT本体(ブッシング上部)が接触して地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、接触した原因は地震等の影響による揺れと推定される。 供給支障電力:138kW、供給支障時間:102分 |
保守不備(保守不完全) |
|
7 | 電気火災事故、物損等事故 | 高圧架空配電線(6.6kV)に樹木が接触し、被覆、樹木の枝(10cm程度)、防護管及び下方に設置されていた通信線が焼損した。原因調査の結果、被覆損傷箇所に取付けた防護管に、成長した樹木が接触したことでリークが発生し、焼損に至ったと推定される。当該箇所は沿岸部に近いため、防護管表面に海塩等が付着したり、樹木接触による防護管表面の損傷により、防護管に絶縁劣化が生じていた可能性がある。 なお、1年以上前の巡視点検で当該箇所の高圧架空配電線に被覆損傷が発見されていたが、樹木との離隔が十分にあったため、応急処置として防護管を取り付けていた。しかし、その後に補修工事票の発行が漏れていたため、補修工事が未実施のままであった |
保守不備(保守不完全) |
|
8 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(500kW、2015年製)が故障警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、PCS内部にあるチョッパ回路用の電解コンデンサの損傷及び電解コンデンサの陽極リードタブが腐食により断線していることが判明した。よって、断線していない他の電解コンデンサへの過負荷もしくは腐食劣化による急速な損失増加により、電解コンデンサが損傷し、故障に至ったと推定される | 保守不備(自然劣化) |
|
9 | 波及事故 | バイオマス発電所において、PGS2次側R相の引出し線(PDP、2014年製)のたるみ部分と、S相の避雷器接続ケーブル(PDC、2015年製)の頂部が溶断して短絡し、PGSが動作せず、波及事故に至った。調査の結果、周囲に飛来物の痕跡が無く、電柱金具に損傷が見当たらないことから、溶断していた2箇所が接近して短絡に至ったと推定される。また、過電流を検出後にSOG制御装置が電源を喪失するとPGSが開放される仕組みであったが、SOG制御装置の電源が無停電電源装置から供給されていたため、PGSが開放されなかった。 供給支障電力:1,015kW、供給支障時間:9分 |
設備不備(施工不完全) |
|
10 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(250kW、2012年製)が停止した。現地確認の結果、PCS内部のインバータユニットの焼損が判明した。通常であればPCSが故障した際は太陽電池モジュールからの電流が遮断されるが、電流が遮断されず、継続して流入し焼損に至ったと推測されるが、原因の特定には至らなかった。 | 不明 | PCSを更新する。 |
11 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS3台(1台あたり定格50kW、2019年製)が停止した。現地確認の結果、警報が解除されず再起動不能となった。調査の結果、DCリレーに異常が確認された。当該発電所が山間部の高所に設置されており、天候の変化が多いことによりDCリレーの接点が炭化したことが原因と推測される。 | 設備不備(製作不完全) | DCリレーを取替える。 |
12 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2012年製)で地絡が発生した。PAS及びDGR不動作のため、波及事故に至った。PASが動作しなかった原因は、電力会社の地絡保護継電器と構内DGRにおいて、零相電圧整定値の保護協調が図られていなかったことによる構内DGRの不動作と推定される。なお、高圧引込みケーブルが地絡に至った原因の特定には至らなかった。 供給支障電力:2,516kW、供給支障時間:78分 |
保守不備(自然劣化) |
|
13 | 破損事故 | 火力発電所において、ガスタービンガス圧縮機駆動モータが地絡しトリップした。調査の結果、原因は、モーターの自然劣化による絶縁不良と推定される。 | 保守不備(自然劣化) | モーターを取替える。 |
14 | 破損事故 | 火力発電所において、ボイラー(自然循環式)の一次過熱器管が損傷し、ボイラーが非常停止した。原因調査の結果、一次過熱器管は流動層内で高温の流動媒体(珪砂)に晒されており、プロテクター未部位で一次過熱器管が局部的に摩耗して噴破し、隣接管にも損傷を与えたと推定される。なお、半年毎に肉厚測定を実施していたが、直前の点検では一次過熱器管の肉厚に問題は見られなかった。 | その他(その他) |
|
15 | 感電負傷事故 | 電気工事業者の作業責任者1名が、高圧電気設備(停電中)の撤去作業時、隣接している他の高圧電気設備(使用中)を作業対象と誤認し、検電せずに高圧電路の離線作業を行おうとして充電部に左手が接触し、感電した。なお、被災者は約2年間、継続的に当該現場に従事しており、設備を誤認するとは考えていなかった。また、被災者は撤去作業の開始前に現場管理者から事前確認を受けるルールとなっていたが、現場管理者から準備作業は行ってもいいと伝えられており、解線作業は準備作業に含まれると考え、事前確認を受けずに実施した | 感電(作業者)(作業方法不良) |
|
16 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、電気主任技術者が月次点検中にPCS1台(50kW、2019年製)の交流側遮断器がトリップしているのを発見し、確認後に投入したところ、PCS内部で異音と小火が発生したため消火した。調査の結果、PCS直流側昇圧回路のIGBTに異常があり、ブレーカーを投入することでPCSが起動したが、IGBTが故障、短絡し、太陽電池モジュールから電流が流れ続けることで焼損が拡大したと推定される。 | 設備不備(製作不完全) | PCSを更新する。 |
17 | 破損事故 | 小出力の太陽電池発電設備において、太陽電池モジュール及び架台、PCSが積雪により破損した。原因調査の結果、特定行政庁が定める値未満の地上垂直積雪量を用いて積雪荷重を過小に計算し、架台の構造設計を行っていたため、積雪により破損に至ったと推定される。 | 設備不備(製作不完全) | |
18 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、1996年製)の端末部で地絡が発生した。保護範囲内であったがPGSが動作しなかったため、波及事故に至った。NITEによる調査の結果、原因は、経年劣化により発生した空隙(ボイド)による絶縁低下と推定される。 供給支障電力:1,170kW、供給支障時間:78分 |
保守不備(自然劣化) |
|
19 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(100kW、2012年製)が「システム異常」の警報により停止した。メーカーによる現地確認の結果、経年劣化によるPCS内部のロジック基盤及び電源基盤の故障が原因と推定される。 | 保守不備(自然劣化) |
|
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 感電負傷事故 | 電気主任技術者(被災者)がキュービクル内設備の月次点検中、予定外作業(デマンド監視装置の移設)を行うためにアクリル保護板を外してキュービクル内部に入った際、体のバランスを崩して左手がLBSの充電部に触れて感電し、さらに後方に転倒して後頭部を強打し、電撃傷(左手から右手甲に流出)、脳挫傷、くも膜下出血、骨折のため入院となった。 なお、被災者はキュービクルが充電中であることを認識していたが、活線近接作業に該当するとの認識がなく、事故発生時は高圧手袋等の絶縁用保護具を着用していなかった。 | 感電(作業者)(作業方法不良) | 【電気主任技術者の対策】 【電気主任技術者が所属する協会の対策】 |
2 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(80kW、2019年製)が異常警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、外来サージによるPCS内部の検出回路へのダメージ、もしくは通信ケーブルの長さ不足による接続部へのストレスや接触不良により制御信号の検出が不安定となり、異常警報が発生したと推定される | 設備不備(製作不完全) | PCS内部の通信ケーブルを保護する絶縁チューブのインシュロックの固定位置を標準化し、絶縁チューブの両端部で信号ケーブルにストレスが掛からないようにした |
3 | 破損事故 | 太陽電池発電所おいて、PCS1台(250kW、2012年製)が故障警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、インバータ冷却ファンの経年劣化による熱ストレスの影響、もしくは過去の落雷等に起因する外来サージ及びノイズの影響を受けたことが原因でインバータが損傷し、故障に至ったと推定される。なお、インバータ冷却ファンは交換推奨年を超過しており、回転時に異音と振動が発生し、冷却性能が低下している状態であった。 | 保守不備(保守不完全) | PCSのインバータ冷却ファン及びその他の構成部品については、メーカーが定める交換推奨年を目途に更新を計画する。 |
4 | 感電負傷事故 | 電気主任技術者(被災者)がキュービクル内設備(6.6kV)の月次点検中に、目視で見えない部分の低圧配線のゆるみを確認するため、キュービクル裏面から手を入れた際に、高圧引込みケーブルの充電部に触れて感電した。なお、被災者はヘルメットを着用していたが、絶縁手袋等の絶縁保護具は装着しておらず、絶縁防具による保護も実施していなかった。 | 感電(作業者)(作業方法不良) | 【電気主任技術者の対策】 活線近接作業は実施しない。 【電気主任技術者が所属する協会の対策】 協会内において、今回の事故と活線近接作業の禁止についての注意喚起と安全教育(定期的な勉強会)を実施した。 |
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(1,000kW、2014年製)が停止した。メーカーによる調査の結果、PCS内部のインバータユニットの故障が確認されたが、故障に至った原因の特定には至らなかった。 | 不明 |
|
6 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2019年製)が警報により停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
7 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(80kW、2018年製)が停止し、再起動不能となった。現場確認の結果、PCS内部に大量のすすが付着しており、絶縁物が焦げたような異臭がしていた。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 |
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 感電負傷事故 | 電気主任技術者が月次点検中にキュービクル内部の床面を清掃しようとしたところ、左足がリアクトル端子部(6.6kV)に触れて感電した。その後、病院へ搬送されて入院となった。 なお、月次点検項目に清掃作業は含まれておらず、電気主任技術者は床面清掃箇所の付近に高圧充電部があることを認識していたが、絶縁保護具は着用しておらず、高圧充電部に接近しなければ問題ないと考えていた。 | 感電(作業者)(作業方法不良) | 【電気主任技術者の対策】
【電気主任技術者が所属する保安法人の対策】
|
2 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(750kW、2016年製)が故障により停止した。メーカーによる調査の結果、PCS内部の冷却ファンの軸部分が経年劣化により損傷し、冷却ファンが停止したため、故障に至ったと推定される。なお、冷却ファンは交換推奨時期を超過していた。 | 保守不備(自然劣化) |
|
3 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2016年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は、水トリー現象による高圧地中引込みケーブルの絶縁劣化と推定される。 供給支障電力:305kW、供給支障時間:79分 |
保守不備(保守不完全) | 高圧地中引込みケーブルを水トリーに耐性のあるE-Eタイプに変更する。 |
4 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2016年製)が故障により停止した。現場確認したところPCS本体と電線の焼損を確認した。耐湿性、耐熱性の理由からコンデンサが劣化して発電が停止し、発熱によって機器が損傷したと推定されたが、原因の特定には至らなかった。 | 不明 | PCSを更新する。 |
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、架台の一部が積雪により破損した。調査の結果、特定行政庁が定める地上垂直積雪量を超える積雪により破損に至ったと推定される。 | 氷雪 |
|
6 | 波及事故 | 受電用遮断器(6.6kV、VCB、1990年製)が絶縁劣化により短絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。絶縁劣化の原因は、特定には至らなかった。なお、当該遮断器はメーカーが定める交換推奨時期を超過していたが、無停電での年次点検を実施していた。 供給支障電力:622kW、供給支障時間:213分 |
保守不備(保守不完全 | 交換推奨時期を超過した高圧機器がある場合は、停電状態での年次点検を計画し、点検及び整備を行うとともに早期の改修を検討する |
7 | 波及事故 | 屋外受電キュービクル内のLBS1次側端子にヘビが引っかかり地絡が発生した。地絡継電器が作動してLBSが開放したが、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。 供給支障電力:370kW、供給支障時間:90分 |
他物接触(鳥獣接触) | 小動物が侵入する恐れのあるキュービクル内の開口部を塞いた。 |
8 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2010年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、原因は、水トリ―による絶縁低下と推定される。 供給支障電力:596kW、供給支障時間:51分 |
保守不備(保守不完全) |
|
9 New | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(定格50kW、2021年製)の内部が焼損した。調査の結果、DCフィルタ基板の半田接点部に不備があり、太陽電池パネルの電流が半田付け不良箇所に流入することで短絡、発熱し、焼損が拡大したと推定される。 | 設備不備(製作不完全) |
|
10 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(80kW、2018年製)が故障した。現場確認の結果、PCS内部の上蓋に煤のようなものが付着していた。詳細な原因はメーカーにおいて調査中。 | 事業者において調査中 | |
11 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2008年製)で地絡が発生し、PASが開放して再閉路に成功した。構内停電の復旧にあたった電気主任技術者がPASを再投入したところ、再び地絡が発生し、PASが動作せずに波及事故に至った。地絡の原因は、建物もしくは地盤沈下等の外圧により、地中埋設部分の高圧引込みケーブルが押し潰されたためと推定される。なお、PAS不動作の原因は特定には至らなかった、また直近の年次点検で、高圧引込みケーブルに不良が見つかっており、更新を計画していた。 供給支障電力:1,286kW、供給支障時間:53分 |
故意・過失(作業者の過失) |
|
12 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(80kW、2019年製)が異常警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、外来サージによるPCS内部の検出回路へのダメージ、もしくは通信ケーブルの長さ不足による接続部へのストレスや接触不良により制御信号の検出が不安定となり、異常警報が発生したと推定される。 | 設備不備(製作不完全) | PCS内部の通信ケーブルを保護する絶縁チューブのインシュロックの固定位置を標準化し、絶縁チューブの両端部で信号ケーブルにストレスが掛からないようにした。 |
13 | 波及事故 | 落雷により高圧引込みケーブルが焼損し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。 供給支障電力:369kW、供給支障時間:82分 |
雷 | |
14 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS2台(定格250kW、2013年製)が警報により停止し、再起動不能となった。現地確認の結果、PCS内部のインバータユニットが焼損し、電磁接触器が溶着していた。メーカーによる調査の結果、防虫網及びフィルタの清掃不良により、PCS内部が温度上昇したため、インバータユニットの焼損に至ったと推定される。 | 保守不備(保守不完全) |
|
15 | 電気火災事故 | 高圧架空配電線(6.6kV)のクランプ箇所に竹が接触し、電線被覆が損傷してリークが発生した。リークにより電線被覆及びクランプカバーが発火して溶融し、さらに溶融した部分が滴下して竹林の法面に延焼した。 なお、樹木巡回時に柱元まで行かずに遠目で当該高圧架空配電線の電柱を確認していたため、クランプ箇所と樹木の接触を見落としていた。 | 電気火災(保守不備) |
|
16 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2010年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、高圧引き込みケーブルは絶縁劣化しており、地中埋設式でハンドホールに浸水があったことから、地絡の原因は水トリーと推定される。なお、3年前の年次点検で高圧引込みケーブルの絶縁劣化が見つかっており、保安規程では絶縁抵抗測定の結果に異常があれば停電状態で年次点検を実施すると定めていたが、その後は無停電状態で年次点検を実施しており、保安規程を遵守していなかった。 供給支障電力:1,604kW、供給支障時間:124分 |
保守不備(保守不完全) |
|
17 | 感電負傷事故 | 電気工事業者の作業員1名(被災者)が盤内の冷却ファン取替作業時に、充電部(銅バー、460V)に触れて感電した。当該負荷設備は停電状態となる予定であったが、工事担当者が電源開放中であることを知らせる札を遮断器に掛け忘れていたため、作業前日に遮断器操作の担当者が電源投入した状態であった。 | 感電(作業者)(作業準備不良) |
|
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2017年製)が警報により停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
2 | 波及事故 | 落雷によりPASが焼損し、波及事故に至った。 供給支障電力:369kW、供給支障時間:82分 |
雷 | |
3 | 破損事故 | 水力発電所において、調速機1台が停止した。原因調査の結果、ポテンショメータ(ランナベーン開度検出装置、2018年製)の故障が判明したが、故障原因の特定には至らなかった。 | 不明 | ポテンショメータを新品に交換した。 |
4 | 感電負傷事故 | 受電設備(6.6kV)の年次点検中に、作業員1名(電気主任技術者の応援者)が停電状態と誤認し、作業準備のために充電部(断路器)に触れて感電した。なお、被災者と電気主任技術者は別々の場所で作業していたが、作業前に停電状態にするタイミングを打合せしておらず、被災者は電気主任技術者に連絡することなく作業準備をしていた。また、被災者は作業準備前に検電を実施していたが、検電箇所が不適切であったため、停電状態と誤認した。 | 感電(作業者)(作業準備不良) |
|
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS2台(1,000kW及び970kW、2014年製)が警報により停止し、再起動不能となった。メーカー及びNITEによる調査の結果、原因は雷サージによる基板損傷と推定される。 | 雷 |
|
6 | 波及事故 | 落雷によりPAS(避雷器なし、2010年製)が焼損し、波及事故に至った。 供給支障電力:777kW、供給支障時間:65分 |
雷 | |
7 | 破損事故 | 小出力の太陽電池発電設備において、地上設置型の架台及びパネルが竜巻による突風で破損した。詳細な原因は調査中。 | 事業者において調査中 | |
8 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(定格80kW、2019年製)が停止し、再起動不能となった。調査の結果、原因は、落雷による外来サージの影響と推定される。 | 雷 | |
9 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS用の交流側ブレーカがトリップし、PCS(80kW、2018年製)が停止した。現場確認の結果、PCS内部から異臭がしており、煤のようなものがPCS内部の上蓋及び内部基板に付着していたため、PCS本体の更新が必要と判断し、運転禁止措置を行った。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
10 | 感電死亡事故 | 需要設備(6.6kV)において、天井クレーンのパンタグラフがトロリー線から外れたため、従業員1名(被災者)が電源を切らずに原因調査しようと天井クレーンの上まで登ったところ、トロリー線(200V)に触れて感電死亡した。 | 感電(作業者)(作業準備不良) |
|
11 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(定格80kW、2019年製)が停止し、再起動不能となった。調査の結果、原因は、落雷による外来サージの影響と推定される。 | 雷 | |
12 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2020年製)が警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、原因は、PCSのDCリレーの不具合と判明した。外来サージに起因する過電圧印加による当該リレーの不具合が原因と推定される。 | 保守不備(自然劣化) |
|
13 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、1995年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。現場確認の結果、高圧引込みケーブルの絶縁劣化が判明した。調査の結果、原因は、水トリ―による絶縁低下と推定される。 供給支障電力:1,496kW、供給支障時間:226分 |
保守不備(自然劣化) |
|
14 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(定格495kW、2013年製)が警報により停止し、再起動不能となった。調査の結果、コンデンサが期待寿命よりも早く劣化していることが判明した。コンデンサ単体異常、周囲環境、コンデンサの過負荷、過電圧などが原因だと推定されたが、原因の特定には至らなかった。 | 不明 | PCSを更新する。 |
15 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2019年製)が警報により停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 |
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(250kW、2015年製)が「インバータ異常」の故障警報により停止した。メーカーによる調査の結果、当該PCSのファンを長期間にわたり運転していたことで、ファンのベアリングがグリス切れを起こし、ファンが正常運転しなくなった。そのため、PCS内部の温度が上昇し、PCSが停止したものと推定される。 | 保守不備(保守不完全) | 取扱説明書記載の交換推奨年数を参考にファンの更新周期を検討する。 |
2 | 波及事故 | 零相電圧検出器(ZPD)と変圧器の接続線を固定していた結束バンドが切れて落下し、避雷器の充電部に接触して地絡した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。なお、平成29年度から保安規程で定める年次点検を実施していなかった。 供給支障電力:940kW、供給支障時間:48分 |
保守不備(保守不完全) |
|
3 | 感電外負傷事故 | 需要設備(77kV)のキュービクル新設工事中に、電気工事業者の作業者2名(被災者1名含む)が導通確認の未実施に気づき、予定外作業(導通確認)を実施した。その際、被災者がキュービクル内部を目視確認するために外扉の縁に足を掛けたところ、バランスを崩して右手に持っていた先端を皮剥きしたIV線が充電中の遮断器1次側のバスバー(440V)に触れて相間短絡し、アークが発生して右手甲に火傷を負った。なお、社内ルールでは予定外作業は禁止されていたが、作業者2名は導通確認は軽微な作業であるため予定外作業に該当しないと判断し、工事管理者にも相談していなかった。また、予定外作業は充電部からの離隔距離が短く、社内ルールでは活線近接作業に該当するが、作業者2名はキュービクル内部に充電部があることを認識していたが活線近接作業には該当しないと判断し、絶縁保護具の着用等の安全対策を行わずに予定外作業を実施した。 | 感電(作業者)(作業方法不良) |
|
4 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CV、1988年製)が絶縁劣化し地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。なお、2年前からの停電年次点検で当該ケーブルに絶縁劣化が見つかっていたが、予算の都合等から更新の予定もなく使用を継続していた。 供給支障電力:1,623kW、供給支障時間:118分 |
保守不備(保守不完全) |
|
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、太陽電池モジュール及び架台が積雪により損傷した。調査の結果、設計荷重で採用されている地上垂直積雪量が特定行政庁が定める地上垂直積雪量より小さく、耐荷重を上まわる積雪により破損に至ったと推定される。 | 設備不備(製作不完全) |
|
6 | 破損事故 | 火力発電所において、ガスタービン1台が軸受振動警報を発報したため、手動停止させた。メーカーによる内部点検の結果、動翼の欠損を確認した。調査の結果、原因は、製造時の鋳造不良からクラックができたためと推定される。 | 設備不備(製作不完全) | タービンを取替える。 |
7 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(250kW、2014年製)が停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
8 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2016年製)で地絡が発生し、保護範囲内であったがPASが動作しなかったため波及事故に至った。PASが動作しなかった原因は、電力会社の地絡保護継電器と構内DGRにおいて、零相電圧整定値の保護協調が図られていなかったことによる構内DGRの不動作と推定される。また、地絡の原因は、高圧引込みケーブルの水トリ―による絶縁低下と推定される。 供給支障電力:838kW、供給支障時間:90分 |
保守不備(自然劣化) |
|
9 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2018年製)が停止し、メーカーが確認した結果、当該PCSの取替が必要と判断された。詳細な原因はメーカーにて調査中 | 事業者において調査中 | |
10 | 波及事故 | 工事業者の作業員が、駐車場の工事中に高圧地中引込みケーブルを誤って掘削した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため波及事故に至った。なお、設置者及び作業員は、当該工事が高圧引込みケーブルに影響するとの認識が無く、電気主任技術者へ連絡をしていなかった。また、高圧地中引込みケーブルの事故発生個所の埋設深さが10cm程度であり、埋設表示が無かった。 供給支障電力:1,537kW、供給支障時間:68分 |
故意・過失(公衆の故意・過失) |
|
11 | 波及事故 | 木材の小片が自然発火し、火災により工場建屋の一部が焼失し、工場建屋の側壁に施設していた高圧引込みケーブル(6.6kV)とPASの制御ケーブルが焼損し、波及事故に至った。 供給支障電力:1,517kW、供給支障時間:113分 |
故意・過失(火災) | 環境整備(清掃)の励行を実施する |
12 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、1993年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため波及事故に至った。調査の結果、原因は、シュリンクバック現象による絶縁低下と推定される。 供給支障電力:1,186kW、供給支障時間:68分 |
保守不備(保守不完全) |
|
13 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(240kW、2013年製)が警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、原因は雷サージの影響によりPCS内部のIGBTユニットが経年劣化して短絡故障に至ったためと推定される | 保守不備(自然劣化) |
|
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2019年製)が警報により停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
2 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS2台(1台あたり50kW、2019年製)が警報により停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中 | 事業者において調査中 | |
3 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2017年製)が警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、故障の原因は、DCリレー接点の接触抵抗増加により動作が不安定となったためと推定される。 | 設備不備(製作不完全) | PCSに不具合及び劣化が見受けられた場合は速やかに修理や取替をする。 |
4 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2015年製)が停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
5 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2016年製)で地絡が発生した。事故点はPASの保護範囲内であったが、絶縁に問題ないと判断してPASを再投入したところ、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は水トリー現象と推定される。また、PAS再投入後に波及事故に至った原因は、一相地絡によりDGRの電源が不安定となってPASが動作しなかった、もしくは地絡電流が増加して一般送配電事業者の遮断器がPASよりも先に動作したためと推定される。 供給支障電力:223kW、供給支障時間:66分 |
設備不備(製作不完全) |
|
6 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2013年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は、水トリー現象による高圧地中引込みケーブルの絶縁劣化と推定される。 供給支障電力:942kW、供給支障時間:80分 |
保守不備(保守不完全) |
|
7 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、1992年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、地絡の原因は経年劣化と推定される。 供給支障電力:482kW、供給支障時間:94分 |
保守不備(自然劣化) |
|
8 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(250kW、2013年製)が警報により停止した。現場確認の結果、PCS内部が焼損していた。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
9 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(80kW、2018年製)が停止した。現場確認の結果、PCS内部に大量の煤塵が付着し、絶縁物が焦げたような異臭がしていた。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
10 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2019年製)が警報により停止し、再起動不能となった。詳細な原因はメーカーにて調査中。 | 事業者において調査中 | |
11 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2015年製)で地絡が発生し、PASが焼損して波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は水トリーによる絶縁劣化と推定される。PAS焼損の原因は、PASが開放動作中に高圧地中引込みケーブルで異相地絡が発生し、短絡電流を開放したためPAS内部でアークが発生し、PASの遮断能力を超える相間短絡電流が流れたためと推定される。なお、事故3日前の年次点検で高圧地中引込みケーブルに絶縁劣化が見られたが、改修前に復電していた。 供給支障電力:1,053kW、供給支障時間:158分 |
保守不備(保守不完全) |
|
12 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2016年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は、水トリー現象による高圧地中引込みケーブルの絶縁劣化と推定される。 供給支障電力:318kW、供給支障時間:96分 |
保守不備(自然劣化) |
|
13 New | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2018年製)が警報により停止し、再起動不能となった。調査の結果、機器内部の信号ケーブルのコネクタ接触不良が原因と推定される。 | 保守不備(保守不完全) | 定期点検及び清掃を実施する。 |
14 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2014年製)が絶縁劣化により地絡し、DGR(地絡方向継電器)が動作せず、波及事故に至った。原因調査の結果、高圧地中引込みケーブルの2相で同時に地絡が発生したため、DGRの制御電源が喪失したと推定される。 供給支障電力:253kW、供給支障時間:84分 |
設備不備(製作不完全) |
|
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(500kW、2017年製)が警報により停止し、再起動不能となった。調査の結果、原因は、落雷による外来サージの影響と推定される。 | 雷 | |
2 | 感電外負傷事故 | 需要設備において、電気工事業者の作業員1名(被災者)が分電盤内の配線作業中に、腰ベルト先端の金具が充電部(銅バー、200V)に接触し、アークが発生して火傷を負った。なお、被災者はヘルメットは着用していたが、絶縁手袋を着用しておらず、絶縁用防具にて充電部を覆う等の対策も講じていなかった。また、電気工事があることを設置者から主任技術者へ事前に連絡していなかった。 | 感電(作業者)(被害者の過失 |
|
3 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(500kW、2015年製)が警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、PCS内部の制御基板故障により、交流側に過電流が発生したと誤認し、停止したことが判明した。なお、制御基板が故障した原因は特定には至らなかった。 | 不明(不明) | 毎日の運転状況を確認する際、発電状況だけでなく、PCSの運転状況まで確認するよう徹底する。 |
4 New | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(60kW、2018年製)が停止し、再起動不能となった。現地確認したところ、PCS本体の焼損が判明した。調査の結果、ACリレーの開閉が不適切に行われ、ACリレーの接点が劣化し、ACリレーが故障したことが原因と推定される。 | 設備不備(製作不完全) |
|
5 | 物損等事故 | 年次点検終了後、接地断路器(ES)が開放状態であると誤認して復電した際、地絡及び瞬時電圧低下が発生し、他の物件の機器が損傷した。 | 故意・過失 (作業者の過失) |
|
6 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、1990年製)の端末部が絶縁劣化により地絡し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。原因調査の結果、経年劣化により端末部に亀裂が入って雨水が侵入し、地絡に至ったと推定される。なお、高圧引込みケーブルは交換推奨年を超過していた。 供給支障電力:1,076kW、供給支障時間:30分 |
保守不備(保守不完全) | 交換推奨時期を過ぎた高圧機器の交換を検討する。 |
7 | 破損事故 | バイオマス発電所において、通風機の1次押込ファンが漏電で故障し、発電停止した。原因調査の結果、1次押込ファンの電動機の軸受箱の摩擦が進行し、振れ回りにより回転子と固定子が接触したときの摩擦熱で固定子の巻線コイルの皮膜が溶けて絶縁劣化し、漏電に至ったと推定される。 | 保守不備(自然劣化) | 1次押込ファンの電動機を交換した。 |
8 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、1995年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。原因調査の結果、事故当日に構外で落雷があり、雷サージにより当該ケーブルが絶縁劣化して地絡に至ったと推定される。 供給支障電力:1,343kW、供給支障時間:144分 |
雷 | PAS、避雷器、DGR(地絡方向継電器)を設置する。 |
9 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2014年製)で地絡が発生した。事故点がPASの一次側で保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、テープの巻きずれ、水の侵入による腐食、鉛テープの破断、経年劣化が原因と推測される。 供給支障電力:1,313kW、供給支障時間:104分 |
保守不備(自然劣化) |
|
10 | 破損事故 | 水力発電所において、調速機が故障して発電機が停止した。メーカーによる調査の結果、調速機の電動サーボモータ部の絶縁劣化およびエンコーダ部の故障が原因と推定される。 | 保守不備(自然劣化) |
|
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2017年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は、水トリー現象による高圧地中引込みケーブルの絶縁劣化と推定される。 供給支障電力:1,286kW、供給支障時間:94分 |
設備不備(製作不完全) |
|
2 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2016年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、原因は、水トリーによる絶縁低下と推定される。 供給支障電力:580kW、供給支障時間:77分 |
保守不備(自然劣化) |
|
3 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2000年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。原因調査の結果、地絡箇所は高圧引込みケーブルC相のストレスコーン周辺であり、事故当日の雨の影響で絶縁劣化が進行して地絡に至ったと推定される。なお、高圧引込みケーブルは交換推奨年を超過していたが、直近の年次点検は無停電で実施しており、高圧引込みケーブルの絶縁抵抗測定を実施していなかった。 供給支障電力:1,493kW、供給支障時間:101分 |
保守不備(保守不完全) |
|
4 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(50kW、2022年製)が異常警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、原因はPCS内部基板の損傷と推定される。 | 設備不備(製作不完全) | PCSに不具合及び劣化が確認された場合、速やかに取替えする。 |
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 波及事故、破損事故 | 取鍋の底部から溶鋼が流出し、近くに敷設されていた低圧ケーブルに着火、そのケーブルを通じ電気室で火災が発生し、電気室にあった制御系統の直流蓄電池設備の二次側ケーブルが焼失した為、受電遮断器(77kV、GCB)が機能を喪失、同室内の幹線ケーブル(3.3kV)が燃焼し、短絡電流が受電トランス(77kV/22kV/3.3kV、70MVA)に流れ続け受電トランスが破裂し、波及事故に至った。 供給支障電力:8,900kW、供給支障時間:419分 |
他事故波及(自社) |
|
2 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、2013年製)で地絡が発生し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は、水トリー現象による高圧地中引込みケーブルの絶縁劣化と推定される。 供給支障電力:445kW、供給支障時間:48分 |
保守不備(自然劣化) |
|
3 | 波及事故 | PAS(2007年製)の電源側接続部で相間短絡が発生し、事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、設置環境が塩害地域であり、ブッシング部に塩分が付着し、沿面方電が発生し、相間短絡に至ったと推定される。 供給支障電力:2,457kW、供給支障時間:79分 |
その他(その他) | 設置環境が塩害地域のため、年次点検時にはPASの清掃・外観点検を重点的に行う。 |
4 | 破損事故 | 構内変電所間の電線路(77kV CVT 1994年製)にて地絡が発生した。絶縁抵抗測定の結果、3相のうち1相の絶縁不良を確認した。調査の結果、原因は、水トリ―による絶縁低下と推定される。 | 保守不備(保守不完全) |
|
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(80kW、2019年製)が異常警報により停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、外来サージによるPCS内部の検出回路へのダメージ、もしくは通信ケーブルの長さ不足による接続部へのストレスや接触不良により制御信号の検出が不安定となり、異常警報が発生したと推定される。 | 設備不備(製作不完全) | PCS内部の通信ケーブルを保護する絶縁チューブのインシュロックの固定位置を標準化し、絶縁チューブの両端部で信号ケーブルにストレスが掛からないようにした。 |
6 | 波及事故 | 屋上キュービクル内に雪が入り込み、LBS二次側の支持碍子で地絡が発生した。 LBSが開放されなかったため、波及事故に至った。原因調査の結果、LBSが開放しなかった原因は特定には至らなかった。なお、GR(地絡継電器)及び支持碍子は交換推奨年を超過していた。 供給支障電力:1,059kW、供給支障時間:152分 |
保守不備(保守不完全) |
|
7 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(250kW、2014年製)が異常警報により停止し、再起動不能となった。メーカーにより調査の結果、PCS内部の補助リレーが経年劣化により損傷して冷却ファンが停止し、PCS内部の温度が上昇してインバーターが停止したためと推定される。 | 保守不備(自然劣化) |
|
8 | 破損事故 | 構内変電所の変圧器1台(77kV/3.45kV、15,000kVA、2000年製)が破損した。主任技術者が現場確認したところ、絶縁油が飛散していた。メーカーによる調査の結果、負荷時タップ切替器の動作異常が原因と推定される。 | 設備不備(製作不完全) | 変圧器の負荷時タップ切替器に動作異常防止ストッパーを取り付ける。 |
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 波及事故 | 高圧地中引込みケーブル(CVT、2016年製)で地絡が発生した。出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。メーカーによる調査の結果、地絡の原因は、水トリー現象による高圧地中引込みケーブルの絶縁劣化と推定される。 供給支障電力:317kW、供給支障時間:83分 |
設備不備(製作不完全) | 高圧地中引込みケーブルを水トリーに耐性のあるE-Eタイプに変更する。 |
2 | 波及事故 | 屋上キュービクルの受電用高圧負荷開閉器の一次側にねずみが接触し地絡した。出迎え方式で保護範囲外であったため、波及事故に至った。 供給支障電力:206kW、供給支障時間:130分 |
他物接触(鳥獣接触) |
|
3 | 波及事故 | 工場内の火災によって高圧引込みケーブル(CVT、2022年製)が焼損して短絡し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため波及事故に至った。 供給支障電力:537kW、供給支障時間:42分 |
故意・過失(火災) | PASを設置する。 |
番号 | 事故種別 | 概要 | 原因 | 再発防止対策 |
---|---|---|---|---|
1 | 波及事故 | 架空電線路(PDC、2002年製)がZCTの外枠鋼板にリークして地絡し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。なお、保安規程で定められている当該架空電線路の絶縁抵抗測定を年次点検で実施しておらず、保安規程を遵守していなかった。 供給支障電力:402kW、供給支障時間:245分 |
保守不備(保守不完全) | 保安規程を遵守し、架空電線路の絶縁抵抗測定を年次点検で実施する。 |
2 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CVT、1991年製)で地絡し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、高圧引込みケーブルのシュリングバック現象が原因と推定される。 供給支障電力:768kW、供給支障時間:98分 |
保守不備(自然劣化) |
|
3 | 感電負傷事故 | 研究施設の停電点検が完了し、復電後に作業者1名(被災者)が単独で高圧盤内のVCBに異常がないか確認しようとした際に、高圧ケーブルヘッドに左手の甲が接触して感電した。調査の結果、絶縁用保護具、絶縁用防具を使用せずに、高圧活線近接作業を行ったこと、計画外の作業であるにも関わらず、電気主任技術者に報告することなく単独で行動したことが原因と推定される。 | 故意・過失(作業者の過失) |
|
4 | 波及事故 | 高圧引込みケーブル(CV、1969年製)で地絡し、出迎え方式で事故点が保護範囲外であったため、波及事故に至った。調査の結果、原因は、地絡の原因は高圧引込みケーブルの絶縁低下と推定される。 供給支障電力:333kW、供給支障時間:75分 |
保守不備(自然劣化) |
|
5 | 破損事故 | 太陽電池発電所において、PCS1台(250kW、2012年製)が停止し、再起動不能となった。メーカーによる調査の結果、PCSのインバータユニット内部のIGBTモジュールと、全相のドライバーボードが損傷していたことが分かった。過去の落雷等に起因する外来サージの影響が原因と推定される。 | 保守不備(保守不完全) | PCSの構成部品について、メーカー推奨の更新時期により更新を計画する。 |
6 | 感電負傷事故 | 停電点検作業中、作業員1名(被災者)が盤内の電源切替開閉器(6.6kV、非常用発電機により充電中)を停電状態かつ清掃対象と誤認し、清掃した際に充電部に触れて感電負傷した。作業計画では、当該盤内にあるVCBのみを引出してから清掃する予定であり、作業責任者は充電部及び清掃対象箇所を正確に把握していたが、作業員は図上理解と現物が合致していなかったため充電部及び清掃対象箇所を正確に把握しておらず、当該盤内を停電状態と誤認していた。また、作業開始時に盤扉には「充電中」の表示があったが、作業員は見落としており、充電部に設置していた保護カバーを外し、検電及び絶縁保護具の着用をせずに盤内を清掃していた。 | 感電(作業者)(作業準備不良) |
|
- 事故発生を覚知した年月をもって発生年月と推定する場合があります。
- 発生年月は、事故報告後、さらに詳細な調査を経て変更となる場合があります。
このページに関するお問合せ先
中部近畿産業保安監督部近畿支部 電力安全課 事故受付担当
〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44
(大阪合同庁舎1号館2階)
TEL:06-6966-6056(直通)
FAX:06-6966-6092
Mail:exl-kinki-denkijiko(アットマーク)meti.go.jp
※メールアドレスの(アットマーク)は@に置き換えてください。
最終更新日:2025年4月23日