全国鉱山保安週間は、「国民安全の日(7月1日)」に合わせて、鉱山において保安意識を高め、自主保安活動を推進し、災害・鉱害の防止に努めることを目的にしています。
本週間実施にあたり、支部長メッセージ及び保安標語を掲載します。
1.支部長メッセージ
平素より鉱山保安行政に対し、ご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
今年も7月1日の「国民安全の日」を初日とする「全国鉱山保安週間」を迎えることとなりました。
この期間中、各事業所及び関係団体におかれましては、日常作業の一斉点検などの保安対策の徹底及び理解普及活動など、様々な取組みが行われることを期待しております。
さて、全国の鉱山災害及び鉱害は、鉱山の皆さまの危害及び鉱害の防止対策への取り組みの結果、長期的にみると大幅に減少してきております。しかしながら、令和2年の鉱山災害による罹災者数は19名と前年に比べ減少したものの、死者1名を含む重篤災害が引き続き発生しており、未だ災害撲滅には至っておりません。また、近畿支部管内の鉱山においては、平成29年8月から3年間無災害が続いていましたが、昨年8月に1件の重傷災害が発生しております。
災害発生の要因としては、危険軽視・慣れといった人的要因や、設備・機械の不具合といった物的要因、作業手順書の内容不備等の管理的要因が挙げられ、ヒヤリハット報告や残留リスクに基づく危険箇所の表示等、「危険の見える化」、施設等の点検・検査・整備、保安規程の記載内容の遵守状況等の評価及び見直し等の実施が求められています。昨年8月に近畿支部管内で発生した墜落による災害においても、不適切な動作による人的要因が原因であり、作業手順の見直し及び注意喚起の表示等の対策が講じられています。
保安統括者をはじめ鉱業に従事する皆様が一丸となって、リスクマネジメントによる自主保安を定着させ、保安水準を更に向上させることを期待します。
また、鉱害防止においても、近年は想定を超えた大雨等の自然災害が発生しており、坑廃水処理施設等について、今一度見直し、点検、整備を行っていただく必要があります。
本年度は、第13次鉱業労働災害防止計画の4年度目であり、鉱山保安マネジメントシステムの導入・運用の深化、自主保安の推進と安全文化の醸成、個別対策の推進、基盤的な保安対策と新技術の推進、現場保安力の向上、国・鉱業関係団体等の連携・協働による保安確保の取組について、引き続き進めていくことが重要です。当支部といたしましても、皆様の保安活動を積極的に支援いたします。
最後に、「令和3年度全国鉱山保安週間実施要綱」に記されている「各鉱山における実施事項」について、各鉱山の状況に応じた優先順位を定めて取り組むことにより、災害・鉱害のない安全な職場づくりに邁進され、有意義な鉱山保安週間が展開されますことを祈念いたしまして、全国鉱山保安週間を迎えてのメッセージといたします。
2.令和3年度鉱山保安標語 (近畿支部管内)
本年度の応募作品から、以下のとおり特選1句、入選3句を選考しました。
【特選】
- おかしいな? 気づいたその場で報連相 みんなでなくそう危険箇所
【入選】
- 一秒の 「ヨシ!」で摘み取る 危険の芽
【入選】
- 少しでも 不安に思えば 再確認 ゆとりの心で ゼロ災害
【入選】
- 散らかった職場にひそむ事故のもと キレイな職場に事故はなし
標語選考に当たり、多数の作品のご応募ありがとうございました。
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最終更新日:2021年6月29日