令和5年度鉱山保安週間について

 全国鉱山保安週間は、「国民安全の日(7月1日)」に合わせて、鉱山において保安意識を高め、自主保安活動を推進し、災害・鉱害の防止に努めることを目的にしています。
 本週間実施にあたり、支部長メッセージ及び保安標語を掲載します。

1. 支部長メッセージ

令和5年6月28日

 

令和5年度全国鉱山保安週間を迎えて

 

 平素より鉱山保安行政に対し、御理解と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 今年も7月1日の「国民安全の日」を初日とする「全国鉱山保安週間」を迎えることとなりました。
 この期間中、各事業所及び関係団体におかれましては、日常作業の一斉点検などの保安対策の徹底及び理解普及活動など、様々な取組みが行われることと期待しております。

 さて、全国の鉱山災害及び鉱害は、鉱山の皆さまの危害及び鉱害の防止対策への取り組みの結果、長期的には罹災者は減少傾向であるものの、令和4年の保安状況を振りかえると、全国における災害発生状況は、危害関係では、死亡1名、重傷8名、軽傷5名、計14名の災害が発生しており、管内の鉱山においては、11月に軽傷災害が1件発生しました。
 災害発生の要因としては、危険軽視・慣れといった人的要因や、設備・機械の不具合といった物的要因、作業手順書の内容不備等の管理的要因が挙げられ、ヒヤリハット報告や残留リスクに基づく危険箇所の表示等、「危険の見える化」、施設等の点検・検査・整備、保安規程の記載内容の遵守状況等の評価及び見直し等の実施が求められています。昨年11月に近畿支部管内で発生した機械のためによる災害においても、不適切な動作による人的要因が原因であり、ハード面による改良及びソフト面についても作業手順の見直し等の対策が講じられています。
 保安統括者をはじめ鉱業に従事する皆様が一丸となって、リスクアセスメントによる自主保安を定着させ、保安水準を更に向上させることを期待します。

 また、鉱害防止においても、近年は想定を超えた大雨等の自然災害が発生しており、坑廃水処理施設、集積場等について、今一度見直し、点検、整備を行っていただく必要があります。

 令和5年度は第14次鉱業労働災害防止計画及び第6次特定施設に係る鉱害防止事業の実施に関する基本方針の初年度にあたります。当支部におきましても、鉱山保安マネジメントシステムの導入促進、自主保安の推進と安全文化の醸成、重篤災害や発生頻度が高い災害防止対策の推進、新技術の活用、現場保安力の向上等について、取り組んでまいります。

 最後に、「令和5年度全国鉱山保安週間実施要綱」に記されている「各鉱山における実施事項」について、各鉱山の状況に応じた優先順位を定めて取り組むことにより、災害・鉱害のない安全な職場づくりに邁進され、有意義な鉱山保安週間が展開されますことを祈念いたします。
 

中部近畿産業保安監督部近畿支部長 斎藤 秀幸

2. 令和5年度鉱山保安標語(近畿支部管内)

本年度の応募作品から、以下のとおり特選1句、入選3句を選考しました。

【特選】

  • ベテランの手慣れた仕事に落とし穴 初心忘れず安全第一 中瀬製錬所 松浦 梓

【入選】

  • 違った視点で危険予知 マンネリ防止で 安全職場 掛津鉱山 蔦壁 浩平

【入選】

  • 焦る気持ちに危険が潜む 慌てず無理せず安全作業 生野鉱山 吉川 晃

【入選】

  • 相互注意 言える勇気と聞く姿勢 大江山製造所 山口 美貴

標語選考に当たり、多数の作品のご応募ありがとうございました。

 

このページに関するお問合せ先

中部近畿産業保安監督部近畿支部 鉱山保安課
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電話:06-6966-6062(直通)
FAX:06-6966-6094

最終更新日:2023年6月28日