令和6年度鉱山保安週間について

 全国鉱山保安週間は、「国民安全の日(7月1日)」に合わせて、鉱山において保安意識を高め、自主保安活動を推進し、災害・鉱害の防止に努めることを目的にしています。
 本週間実施にあたり、支部長メッセージ及び保安標語を掲載します。

1. 支部長メッセージ

令和6年6月28日

 

令和6年度全国鉱山保安週間を迎えて

 

 平素より鉱山保安行政に対し、御理解と御協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
今年も7月1日の「国民安全の日」を初日とする「全国鉱山保安週間」を迎えることとなりました。
この期間中、各事業所及び関係団体におかれましては、更なる保安意識の高揚を図るとともに、自主保安活動をより一層推進するための様々な取組が行われることと期待しております。
 
 さて、令和5年における災害発生状況を振り返りますと、近畿管内では危害関係の災害は発生しなかったものの、全国では死亡2名、重傷18名、軽傷5名の計25名が罹災しており、令和4年よりも11名増加しました。
 災害発生の要因として、危険軽視・慣れといった「人的要因」、設備・機械の不具合といった「物的要因」、作業手順書の内容不備等による「管理的要因」が挙げられます。災害を発生させないために、リスクアセスメントの実施に基づく危険要因の抽出と対策、施設等の点検・検査・整備、保安規程の記載内容の遵守状況等の評価及び見直し等の実施が求められています。
 
 また、鉱害についても近畿管内での発生はなかったものの、全国では坑廃水による鉱害が1件発生しました。近年は、想定を超える大雨等の自然災害が発生しており、坑廃水処理施設、集積場等について、今一度点検・検査・整備を行っていただく必要があります。
 
 各事業所におかれましては、「鉱業労働災害防止計画」(第14 次)及び「特定施設に係る鉱害防止事業の実施に関する基本方針」(第6 次)に基づき、災害防止のための取組事項について、効果的な実施を図り、もって日常の自主保安活動が活性化されるよう努めてください。保安統括者をはじめ鉱業に従事する皆様が一丸となって、リスクアセスメントの充実化等による自主保安を定着させ、保安水準を更に向上させることを期待します。
当支部におきましても、鉱山保安マネジメントシステムの導入促進、自主保安の推進と安全文化の醸成、重篤災害や発生頻度が高い災害防止対策の推進、新技術の活用、現場保安力の向上等について、取り組んでまいります。
 
  最後に、「令和6年度全国鉱山保安週間実施要綱」に記されている「各鉱山における実施事項」について、各鉱山の状況に応じた優先順位を定めて取り組むことにより、有意義な鉱山保安週間が展開されますことを祈念いたします。

中部近畿産業保安監督部近畿支部長 苦瓜 作


 

2. 令和6年度鉱山保安標語(近畿支部管内)

本年度の応募作品から、以下のとおり特選1句、入選3句を選考しました。
標語選考に当たり、多数の作品のご応募ありがとうございました。
 

【特選】

  • ゆっくり動く回転体 見た目は穏やか 触れば危険
明延鉱山 北村 芳樹

【入選】

  • 「あとでやる」 今やらないと意味がない 安全意識を緩めるな
大江山製造所 三浦 美江子

【入選】

  • 仕事が早いは自慢にならぬ 安全・安心・確実な作業に近道はない みんなで誇るは無災害
平木鉱山 木暮 篤

【入選】

  • 良かれと思ったアドリブ作業が まさか事故への落とし穴 手順を守って安全作業
生野鉱山 豊間 悠平

このページに関するお問合せ先

中部近畿産業保安監督部近畿支部 鉱山保安課
所在地:〒540-8535 大阪市中央区大手前1-5-44
電話:06-6966-6062(直通)
FAX:06-6966-6094

最終更新日:2024年6月28日