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 令和5年 中部近畿産業保安監督部近畿支部長から新年の御挨拶

  
年 頭 所 感

                      中部近畿産業保安監督部近畿支部 
                             支部長 斎藤秀幸

     
 

 

 令和5年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。 

 日頃より、産業保安行政に対する御理解、御協力に感謝いたします。

 昨年も、新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、今後も新型コロナウイルスの感染症予防対策には注視しながら日々業務の遂行に努めなければなりません。

 自然災害については、昨年9月に発生した台風14号が近畿地方に接近の際、近畿支部内において災害対策本部を立ち上げ、情報収集等の初動対応に備えました。幸い近畿支部管内では大きな災害は発生しておりませんが、過去においては地震、台風による自然災害により電力、ガス設備に大きな被害があったことから、これまでの大規模自然災害に対する他の地域を含む産業保安での対応を教訓に、この一年を振り返り、各産業保安分野について新年の活動方針を示します。

 電気の保安分野については、昨年は、電気事故が130件以上発生し、そのうち感電死傷事故が10件発生しました。感電死傷事故の要因は、電気主任技術者等へ事前の連絡をせずに作業したこと、作業手順の確認・周知や充電部の防護措置の未実施等、安全対策が不十分であったことによるものでした。関係者には、電気事故防止に向けた取組、保安意識の向上が一層求められます。当支部といたしましても事故の原因分析や実機調査結果の周知等により、事業者の保安意識向上のための啓発活動を進めてまいります。

 少子高齢化が一層進展する中、電気保安を巡る環境も大きな変革期を迎えております。太陽光などの再エネ発電設備の全国的な増加や、高度経済成長期に建設されたオフィスビルの建替需要が見込まれる等、今後、電気保安人材に期待される役割は益々高まってまいります。こうした中、経済産業省ではテクノロジーを活用しつつ、自立的に高度な保安を確保できる事業者を認定し、設備の検査時期の柔軟化を認める制度を創設しました。本制度を通じて、例えば、電気保安の現場で、点検に必要な情報を視界に表示させるスマートグラスなど、IoTやビッグデータ等を活用する「スマート保安」の取組を推進します。現場の点検作業への導入を進めていくことで、電気業界全体として、人材の一層効率的な活用を図り、我が国の保安力の向上を実現してまいります。

 都市ガスとコミュニティーガスの保安分野については、昨年も120件程度の事故が発生し、ガス工事以外の工事(いわゆる他工事)や導管等の経年劣化に起因する事故が目立ちました。また、ガスの漏えい爆発による消費者の死亡事故が1件発生しました。LPガスの保安分野については、昨年35件程度の事故が発生し、盗難、他工事に起因する事故、一般消費者の誤操作による事故が発生しました。当支部では、2021年4月に公表された「ガス安全高度化計画2030」及び「液化石油ガス安全高度化計画2030」の方針に基づき、両分野での2030年の死亡事故ゼロに向けた安全・安心な社会を実現するために、今後ともガス事業者、関係機関等と連携し事故防止対策に取り組んでいきます。特に、重要な課題である経年導管対策について、ガス事業者の対策が着実に進むよう指導を継続します。また、他工事事業者や一般消費者等に対する周知活動、注意喚起について引き続き支援します。さらに、自然災害に伴う事故への対策について、事業者への啓発、指導に努めてまいります。

 高圧ガスの保安分野については、昨年は、120件程度の事故が発生しました。また、火薬類の保安分野については、7件程度の事故が発生しました。当支部では、両分野の事故原因の分析や、管内各府県等との密接な連携により、事故の更なる減少に努めてまいります。また、コンビナート防災関係については、引き続き府県等の関係機関と連携し、事故防止に取り組んでまいります。

 鉱山の保安分野については、昨年1件の軽傷災害が発生しました。当支部では、本年3月に公表される予定の「第14次鉱業労働災害防止計画」及び「特定施設に係る鉱害防止事業の実施に関する第6次基本方針」に基づき、危害関係では、リスクアセスメントによる必要な対策の構築と鉱山保安マネジメントシステムの定着度・有効度を着実に向上させ、関係者自らが積極的に保安水準の向上に努められるよう支援してまいります。また、鉱害関係では、鉱煙・坑廃水等の適切な管理を指導するとともに、鉱害防止事業の着実な実施を引き続き支援してまいります。

 総括しますと当支部は、本年も「強い使命感」「科学的・合理的な判断」「業務執行の透明性」「中立性・公正性」を行動規範とし、「国民の安全の確保と環境の保全」の実現を目標に掲げ、各産業保安分野について、自主保安を基本とし、関係法令の適正な執行、関係機関との連携、事故情報の提供など各種施策を通じて産業事故を撲滅し、皆様とともに安全・安心を基盤とした地域全体の発展に貢献できるよう、職員一人一人が全力で取り組んでまいります。

 結びとして、令和5年が皆様にとって良い年となりますよう祈念しまして、新年の御挨拶とさせていただきます。

 

 

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